中総体。
3年生27人のサッカー部員の中総体が幕を閉じた。
壮絶な死闘の末、もしかしたらこれが
「らしさ」
だったのかと感じるような最後。
世の中ワールドカップで盛り上がり、例年の自分ももちろん同じテンションであるはず。
自分自身確かにそうではあるが、しかしどこかでそれの比にならないもっと思い入れの強いものをついこの間まで抱いていた。
少年にとってのここまでのサッカー人生は、小4から現在までの6年弱。
極真空手を小学3年まで経験、親のエゴながらも、マインドコントロールに成功し4年からサッカー部に入部。
キャッチボールも出来ない少年は、一生懸命に足を使ってボールと駆け回る。
出来るだけその姿を多く目に焼き付けたいが為に、そして誰よりも試合日程を早くチェックするために、必然的に顔を出すことが当たり前といえる、「親の会の会長」という大義名分を手に入れる。
今思えば、小6と中2~3の週末は、出来る範囲で仕事を断って試合観戦の日程を喜んで入れた。
子育てという意味では、自分自身厳格で存在感があり、いざというときに雷を落とす父親像とは遠くかけ離れたものだった。
逆に、趣味や娯楽、行動を共有する友達感覚の存在。
でも、うちはそれで良かったような気がする。
最初の頃はどこに行くにも一緒だったものも、次第にうざがられ始め…。
普通のサラリーマンと違うから、平日家にいると逆に心配されたり…。
まあそれでもこんな父でも時折頼りにしてくれる。
泣きながら道場から飛び出してきた幼少期の少年は、いつしか仲間とともに悔し涙を流すまでに成長し、そんな少年の様々な場面に、友達だったり父親だったりという感じで干渉し続けた6年間。
「な、どのスパイクにする?」
「ちゃんと牛乳飲めよ」
「レガースもったか?」
「お前洗濯物多すぎ!して汗くさっ!」
「いいか!トップならちゃんと前で張ってろ」
「お前は本当パスが雑だな」
「今日は点取ったからご褒美に焼肉!」
「勉強と両立出来ないならやめればいいじゃん」
「なぁ、今日のプレイ監督なんて言ってた?」
「芝だからポイントはこっち使った方がいいぞ」
「テンション上がる曲聞いていこうな」
「お前達車の中だと本当静かだな」
「明日かならず坊主にしろ!」
「背番号何番だった?」
「今日何しに来た?そんな中途半端なプレーするなら帰れ!」
「おい!起きろ!マンU優勝したぞ!」
「ほら!今から試合見に行くぞ」
「何今日のしょぼいシュートは?」
「ちゃんと水分取らないから足攣るんだって!」
「今日お前試合でなかったから疲れてねえじゃん」
「簡単にユニフォームもらえると思うなよ!」
「今回でハットトリック何回目?」
「走り方変だな」
「絶対負けんなよ」
「いいか!絶対にあきらめるなよ!」
少年が経験してきた6年間は、彼自身の成長にどれだけどんな形で影響を与えてきたかはわからない。
でも、その成長とともに干渉してきた俺自身は、あまりにも多くの力をもらってきた。
感謝してもしきれないほどのパワーと感動を。
これから受験という大きな壁に立ち向かう少年。
小学から中学への時と違い、今度は仲間がバラバラになるかもしれない。
そして、俺自身が今までのように干渉していくことは出来ないかもしれない。
すべて自分の責任において自分自身で行動していく。
そしてそのさらなる成長を、今までよりも一歩引いた形で見ていかなければならないかもしれない。
そん時はそん時でまた新たな楽しみがあるんだろうけど。きっと…
小4から現在に至るまで、俺にとってのブルーは、ジャパンブルーでもサムライブルーでもなく、間違いなく
「泉ブルー」
なんだ。
そして、その最強サポーターとしてここまで熱く、同士と戦えたことをうれしく思う。
なによりも、辛く苦しく、いやな思いをたくさんし、それでも愚れることなく、その一員として最後まで仲間と戦い続けたその少年が、自分の息子であったことを誇りに思う。
これからも楽しまさしてくれよ!
3年生27人のサッカー部員の中総体が幕を閉じた。
壮絶な死闘の末、もしかしたらこれが
「らしさ」
だったのかと感じるような最後。
世の中ワールドカップで盛り上がり、例年の自分ももちろん同じテンションであるはず。
自分自身確かにそうではあるが、しかしどこかでそれの比にならないもっと思い入れの強いものをついこの間まで抱いていた。
少年にとってのここまでのサッカー人生は、小4から現在までの6年弱。
極真空手を小学3年まで経験、親のエゴながらも、マインドコントロールに成功し4年からサッカー部に入部。
キャッチボールも出来ない少年は、一生懸命に足を使ってボールと駆け回る。
出来るだけその姿を多く目に焼き付けたいが為に、そして誰よりも試合日程を早くチェックするために、必然的に顔を出すことが当たり前といえる、「親の会の会長」という大義名分を手に入れる。
今思えば、小6と中2~3の週末は、出来る範囲で仕事を断って試合観戦の日程を喜んで入れた。
子育てという意味では、自分自身厳格で存在感があり、いざというときに雷を落とす父親像とは遠くかけ離れたものだった。
逆に、趣味や娯楽、行動を共有する友達感覚の存在。
でも、うちはそれで良かったような気がする。
最初の頃はどこに行くにも一緒だったものも、次第にうざがられ始め…。
普通のサラリーマンと違うから、平日家にいると逆に心配されたり…。
まあそれでもこんな父でも時折頼りにしてくれる。
泣きながら道場から飛び出してきた幼少期の少年は、いつしか仲間とともに悔し涙を流すまでに成長し、そんな少年の様々な場面に、友達だったり父親だったりという感じで干渉し続けた6年間。
「な、どのスパイクにする?」
「ちゃんと牛乳飲めよ」
「レガースもったか?」
「お前洗濯物多すぎ!して汗くさっ!」
「いいか!トップならちゃんと前で張ってろ」
「お前は本当パスが雑だな」
「今日は点取ったからご褒美に焼肉!」
「勉強と両立出来ないならやめればいいじゃん」
「なぁ、今日のプレイ監督なんて言ってた?」
「芝だからポイントはこっち使った方がいいぞ」
「テンション上がる曲聞いていこうな」
「お前達車の中だと本当静かだな」
「明日かならず坊主にしろ!」
「背番号何番だった?」
「今日何しに来た?そんな中途半端なプレーするなら帰れ!」
「おい!起きろ!マンU優勝したぞ!」
「ほら!今から試合見に行くぞ」
「何今日のしょぼいシュートは?」
「ちゃんと水分取らないから足攣るんだって!」
「今日お前試合でなかったから疲れてねえじゃん」
「簡単にユニフォームもらえると思うなよ!」
「今回でハットトリック何回目?」
「走り方変だな」
「絶対負けんなよ」
「いいか!絶対にあきらめるなよ!」
少年が経験してきた6年間は、彼自身の成長にどれだけどんな形で影響を与えてきたかはわからない。
でも、その成長とともに干渉してきた俺自身は、あまりにも多くの力をもらってきた。
感謝してもしきれないほどのパワーと感動を。
これから受験という大きな壁に立ち向かう少年。
小学から中学への時と違い、今度は仲間がバラバラになるかもしれない。
そして、俺自身が今までのように干渉していくことは出来ないかもしれない。
すべて自分の責任において自分自身で行動していく。
そしてそのさらなる成長を、今までよりも一歩引いた形で見ていかなければならないかもしれない。
そん時はそん時でまた新たな楽しみがあるんだろうけど。きっと…
小4から現在に至るまで、俺にとってのブルーは、ジャパンブルーでもサムライブルーでもなく、間違いなく
「泉ブルー」
なんだ。
そして、その最強サポーターとしてここまで熱く、同士と戦えたことをうれしく思う。
なによりも、辛く苦しく、いやな思いをたくさんし、それでも愚れることなく、その一員として最後まで仲間と戦い続けたその少年が、自分の息子であったことを誇りに思う。
これからも楽しまさしてくれよ!