第31回 卒業式 校長式辞 から,一部をご紹介します。
源宗于朝臣(みなもとのむねゆきのあそん)の和歌
「常磐なる 松のも 春来れば 今ひとしおの 色まさりけり」 (古今和歌集)
から始まり,卒業を祝うとともに,卒業生を励まされ,併せて周囲への感謝を忘れ
ないようにと述べられました。
そして,これからの日本社会が直面する 『厳しい挑戦の時代』 を乗り越えていくために,
「多様な価値観を有する他者と協働せよ」
「価値の創造に挑み,未来を切り拓く力を持て」
と話されました。
これらに対応するために,本校が県総合教育センターと連携して授業に取り入れ
ている「アクティブラーニング」で学んだ「相互に協力し積極的に課題に取り組む
態度」と,「新しいことへの積極果敢な挑戦」により,来るべき社会の要請に応えて
ほしい,と話されました。 また,
「卒業生の皆さんは,校訓「向学,高雅,貢献」の下,三年間の教育活動を通して,
主体的・意欲的に学ぶ態度,人としての高尚優雅を追求し,気高く気品に満ちた生き方,
そして,進んで社会の発展に貢献する態度を追求し,心身ともに大きく成長してきました。
私たちは自信を持って卒業生の皆さんを送り出せることを誇りに思います。」
と話されました。 そして,
『諸君はこの颯爽たる諸君の未来圏から吹いて来る透明な清楚な風を感じないのか
それは一つの送られた光線であり 決せられた南の風である ・ ・ 』
と始まる,宮澤賢治の詩を紹介し,餞のことばとされ,
「未来圏から吹いて来る透明な清楚な風を頬に感じて,手をかざして進むべき彼方を
見つめ,新たな時代の創造の主役として,堂々と,新しい人生航路へ出発してほしい。」
と話されました。