今さら、このブログを見ている人も少ないとは思いますけど、やはり、今の心境を投稿しておこうと思います。
思えば、長くYahoo!知恵袋にかかわってきましたが‥‥
知恵袋運営のあまりの出鱈目ぶりに嫌気がさし、現在ではpixivで『変身忍者嵐』の『ネット小説』を楽しむことに方向転換し、知恵袋はちらっと見る程度になってしまいました。
変身忍者嵐より 千恵(毒蛾くノ一)の異なる未来 第1章
変身忍者嵐より 千恵(毒蛾くノ一)の異なる未来 第2章 江戸へ向けて
変身忍者嵐より 千恵(毒蛾くノ一)の異なる未来 第3章 姉と弟、そして血車党との対決
今や『知恵袋』などと称しつつ、そこに蔓延るのはデマや罵声であり、まともな意見の持ち主はいるものの、そうした声はかき消され勝ちのトンデモサイト。
そこまで言い切っても、別に差し支えはないような気がしてきました。
とは言え、知らない人にはピンと来ないとも思いますので、ここでは一例をあげておこうと思います。
知恵袋で最近見かけたQ&Aです。
太平洋戦争で、日本軍の旗色が悪くなったのは、ミッドウェー海戦の敗北からですが勝つには日本軍は、どうすれば良かったんですか?ちなみにここを勝てば、どうにかなったんですか?それとも、勝敗関係なく、アメリカ 軍の勝利という太平洋戦争自体の最終的な結果は変わらなかったのでしょうか?
この質問内で複数の方が回答していますが、そのうち悪質と思われる例を引用します。
(無駄に長い文章なので面倒な方は適当に読み飛ばしてください)
日本軍が勝つには、主力艦隊が大した損害を負わないで、連戦連勝して米海軍に一方的な損害を与え続けるなら、可能性はありました。 ただ、これは確率論の問題となります。 100回じゃんけんをやって、そのうちのほぼ100回勝たねば、最終的な勝利とならない側と、そのうちの数回勝てば、最終的な勝利となる側、どちらが最終的な勝負で勝ちとなりやすいか、と同じ問題です。 だから、奇跡の確率で連戦連勝すれば勝ったでしょう、とはなります。 でも、この戦術的に勝ちまくるってのが、現実的ではないことは当時の人間にも分かっていました。 一方で海軍は基本的に艦隊決戦による一大勝利をいかに得るかしか考えがありません。これは、主力となる兵器が空母であろうが戦艦であろうがです。そして、軍人ってのは基本的に正面装備を基準にしか戦争の勝敗の見通しは考えられないのです。 ですから、海軍は昭和16年時点での日本と米国の現有戦力を基準にして、「今なら勝てる」って算段をしたわけです。 ところが、当時の日本の国家機関はばらばら意思統一や情報の共有が困難で、出来上がるお役所文書はそうした妥協の産物で無意味なものになりがちでした。そして、海軍は他機関に対して誠実ではありませんでした。 太平洋戦争前の日本あるいは対米戦における日本の思惑(戦略)については、この基本の理解がなくては話になりません。 逆に言えば、この程度も、何年たっても理解できないで、「対英米蘭蒋戦争終末促進に関する腹案」なんぞをただただ持ち出して、「長期持久戦だった」のだとか言ってしまうのは恥をかくだけです。 >そこの情報は原生動物以下の妄想屋のデンパとは次元が違うので、 ですから、どれだけ立派な資料も、専門書の読破自慢ばかりしても、それらや他人の回答すら読解できる基礎的な力もないと、自意識は過剰にはなっても、知性はいつまで経っても足りない、歪み歪んだ挙句に、醜い自己紹介乙になってしまいます。 >長期戦になる、だが三年目以降は不明というのは、よほど知性に重大な欠陥がある人を除けば「勝てない」ことだと理解できます。 驚きの説です。 この手の残念な人には日常的な光景ですが、それまで、馬鹿丸出しで、ただ長期持久戦だと回答していたのに、追い詰められたのか、こんな奇妙な抜け道を持ち出してるのはもう哀れです。 ”知恵袋でのそれ以前の回答もその意味だった”と、言い切るのでしょうか? ホラーすら感じます。 どうせ、お仲間の狂人に慰めてもらうのか、再びチキンぶりを爆発させるのね草、状態なんですが、嘘はいけないので、史実の話をします。 永野はそんな説明してないんですよね。 「日本海軍としては開戦二ヶ年の間は必勝の確信を有するも遺憾ながら各種不明の原因を含む将来の長期に亘る戦局につきては予見し得ず。 又講和の緒につきて一言す。対米作戦に於て最も我苦痛とする所は敵の本拠を衝くこと困難なる点にあり。米は重要資源を他より求めざるべからざるを以て之が妨害をなすことは可能なるも其絶対性につきては懸念なき能はず。 唯英米連合軍の弱点は英国にありと考へらる。即ち海上交通絶ゆれば英を餓死せしめて屈服せしむること最も捷径なり。之に先ち独逸の英本土上陸成功すれば更に有利なり。英を屈服の余儀なきに至らしめ一蓮托生の英米を圧すること吾人の着意すべき点にして日独の間にも此くの如く協定するを利ありとす」 対ソ戦で、ドイツが短期勝利はないと日本側は昭和16年の夏の段階で、見通していました。だから、関特演をしても、対ソ戦は見送った動機の一つなったわけです。 つまりは、愚か者が言うドイツ頼み説とは、そのフットンダ主張によると、対ソ戦の短期決戦の見通しはない、Uボートは頑張ってるが海軍は貧弱、空軍はバトルオブブリテンで負けた、って状態のドイツが、「タイフーン作戦が成功してモスクワを勝利して、もし、ソ連が全面降伏したならば」との仮定の上で、更に「ドイツはただちに軍を大急ぎで反転して、(海軍も空軍も貧弱だけど!)英国を封鎖して、餓死させたり、上陸するなどをして屈服させることを、”二年以内という短期間でできる”」と、”永野が説明していて”、列席者も「二年以内にドイツがそれができるんだ!」と納得していた、となります。 だから、「腹案に書いてある長期持久戦とは、二年以内という意味で、それ以上の長期とは、決して意味しない!」となるそうです……。 それこそ”よほど知性に重大な欠陥がある”真性の愚か者と評するしかないと思われますが。もう額縁に入れて飾ってやりたいくらいに凄いですね。 ちなみに昭和天皇はこういう救いがたい愚かさとは無縁でしたから、開戦前に「ドイツがやめたらどうするか」と問うています。 これに対して、海軍は「ドイツは真から頼りにならない。ドイツ抜きでもやる」と回答しているんですけどね……。 何度言っても理解できない愚か者がいるんで強調しますが、「ドイツがどうとか関係なく」、とにかく米海軍に打撃を与えて、それで講和の席に引き摺りだせるならよし、その見通しがなくても、打撃を与えれば、米海軍の脅威が実質的になくなり、その間に要衝を不敗にすればいい、というのが海軍の算段でした。 ただ戦争はじゃんけんと違い、一度戦力の均衡を崩せば、立て直しができないので、緒戦に大打撃を与えれば、その後の戦いは、比較優位が確保できるとの期待があったわけです。 真珠湾攻撃を成功させた海軍は、今度は空母を狙ってミッドウェー海戦でそれをやろうとしたわけです。 >ミッドウェー海戦の敗北からですが勝つには日本軍は、どうすれば良かったんですか? ここに限って言えば、戦術上の話です。 油断せずに、偵察をしっかりやって、米空母の所在を逸早く掴んで、一方的に叩く、しかありません。 >ちなみにここを勝てば、どうにかなったんですか? 日本側と同じく、米側も、後ろには戦艦の艦隊が控えていました。 戦艦同士の艦隊決戦が発生した可能性はなくはありませんが、ただ空母が損害を被った場合は、日本がそうだったように引き上げた可能性があります。米国は退く余裕がありましたので。 そうするとハワイ辺りでまた同じような戦闘が起こる、となります。 >アメリカ軍の勝利という太平洋戦争自体の最終的な結果は変わらなかったのでしょうか? 確率論から言えばそうです。 ミッドウェーで負けたところで、米国が屈服して講和に応じる可能性は、日本側でそれを頼みとした思惑は別にして、ありませんでした。 となれば、戦争は続き、国力差から続々と戦力を投入されて、日本はいずれどこかで決定的に敗北する、そうなれば、史実と変わらない展開になる、ります。 ですから、日本が勝ったかもしれない、というIFが仮想戦記って分野の娯楽商品から抜け出られないのも、それを覆すのが難しい割合だからです。
この『回答』、明らかに既に回答した別の方を批判する意図が含まれていますが(笑)
面倒だし、バカバカしいとも思っているので、必要最低限の指摘だけしておきます。
まず、すごく基本的な部分から
歴史を議論するにあたり、その主張の裏付けとなる史料なり文献、あるいは参考とした書籍なりを引用するというのは、歴史を議論するものの最低限の常識です。
ましてや、この投稿者の場合、特定の他の方を批判する意図をもって発言しているのが、あまりにも明白なので、それであるなら尚更、自分の発言がどのような参考資料に基づいたかを明示し、その上で第三者の信を問うのは『人としての常識』です。
仮に
この投稿者が『ゼロからの思いつき』を口からでまかせに垂れ流しているというだけであるなら
(私は恐らく「元ネタにあたる何らかの書籍がある」と見ていますけど)、そんなものは、その時点で歴史についての議論などではありません。
この投稿者さんは
専門書の読破自慢ばかりしても
などという意味不明なことを言っていますけど
こんなのは歴史をちゃんと議論する人にとっては基本以前の話です。
しかも、この投稿者さんの言っていることをよく見ると
「日本海軍としては開戦二ヶ年の間は必勝の確信を有するも遺憾ながら各種不明の原因を含む将来の長期に亘る戦局につきては予見し得ず。 又講和の緒につきて一言す。対米作戦に於て最も我苦痛とする所は敵の本拠を衝くこと困難なる点にあり。米は重要資源を他より求めざるべからざるを以て之が妨害をなすことは可能なるも其絶対性につきては懸念なき能はず。 唯英米連合軍の弱点は英国にありと考へらる。即ち海上交通絶ゆれば英を餓死せしめて屈服せしむること最も捷径なり。之に先ち独逸の英本土上陸成功すれば更に有利なり。英を屈服の余儀なきに至らしめ一蓮托生の英米を圧すること吾人の着意すべき点にして日独の間にも此くの如く協定するを利ありとす」
読んだことがある人なら一発でわかることですけど、この永野修身の説明は、この人が罵倒している「対英米蘭蒋戦争終末促進に関する腹案」の概要そのままです。
つまり、この人は「対英米蘭蒋戦争終末促進に関する腹案」を否定しておいて、その内容を説明する永野修身の発言を(その出典を明記することなく)引用するという明らかな論理矛盾をおかしているわけです。
なお
之に先ち独逸の英本土上陸成功すれば更に有利なり。英を屈服の余儀なきに至らしめ一蓮托生の英米を圧すること吾人の着意すべき点にして日独の間にも此くの如く協定する
この部分は、普通は海軍もまたドイツ頼みだったことの根拠として用いられるものです。
それを明らかにするため、あえて、この部分は太字引用しました。
他にも突っ込みどころはあるのですけど、少なくとも、この一点だけでも、この投稿者さんの言っていることの「おかしさ」は明白でしょう。
人を批判するのであれば、それに値するだけの根拠となるものを明示する。
こんなのは議論の基本だと思うのですけど
Yahoo!知恵袋においては
その主張の裏付けとなる根拠となるものを明示すらしないくせに
他人の投稿に批判、難癖をつけ、優越感にひたるバカものたちが、我が物顔でのさばっています。
そして、それを批判された側が反論すると
なんと『違反連絡』により、その投稿が削除されてしまうという有り様。
こんなサイトが『知恵袋』を名乗っているわけです。
なので、私もバカらしくなって、そこへの投稿を見合わせるようになってしまいました。
実際、こんな自称『知恵袋』にかかわっているくらいなら
pixivで『変身忍者嵐』のスピンオフ詳説を書いていた方が、よほど楽しいですよ。
ああ、つまらないことで時間を無駄にしてしまった。
追記
それでも納得のいかない方は、本ブログの過去記事『Yahoo!知恵袋で見かけたトンデモ議論』という表題のついたものを、いくつかお読みいただけるといいかと思います。
なお、そこではふれていませんけど
私自身、そうした悪質投稿者たちの『違反連絡攻撃』には、随分悩まされました。
知恵袋の運営には、どうやら『独自基準』があるようで
明らかな他の投稿者を批判するのが目的の質問、回答でも、違反連絡により削除されないものがあります。
(私自身、何度か試しています)
また、あえて私を庇うための発言をしてくれた中国人女子留学生の女の子(現在は社会人)の投稿さえ削除されているんです。
知恵袋に必要なのは回答のクオリティなどではなく
一種の『炎上商法』じゃないのか?
私は、こうした疑いを捨てきれずにいます。
思えば、長くYahoo!知恵袋にかかわってきましたが‥‥
知恵袋運営のあまりの出鱈目ぶりに嫌気がさし、現在ではpixivで『変身忍者嵐』の『ネット小説』を楽しむことに方向転換し、知恵袋はちらっと見る程度になってしまいました。
変身忍者嵐より 千恵(毒蛾くノ一)の異なる未来 第1章
変身忍者嵐より 千恵(毒蛾くノ一)の異なる未来 第2章 江戸へ向けて
変身忍者嵐より 千恵(毒蛾くノ一)の異なる未来 第3章 姉と弟、そして血車党との対決
今や『知恵袋』などと称しつつ、そこに蔓延るのはデマや罵声であり、まともな意見の持ち主はいるものの、そうした声はかき消され勝ちのトンデモサイト。
そこまで言い切っても、別に差し支えはないような気がしてきました。
とは言え、知らない人にはピンと来ないとも思いますので、ここでは一例をあげておこうと思います。
知恵袋で最近見かけたQ&Aです。
太平洋戦争で、日本軍の旗色が悪くなったのは、ミッドウェー海戦の敗北からですが勝つには日本軍は、どうすれば良かったんですか?ちなみにここを勝てば、どうにかなったんですか?それとも、勝敗関係なく、アメリカ 軍の勝利という太平洋戦争自体の最終的な結果は変わらなかったのでしょうか?
この質問内で複数の方が回答していますが、そのうち悪質と思われる例を引用します。
(無駄に長い文章なので面倒な方は適当に読み飛ばしてください)
日本軍が勝つには、主力艦隊が大した損害を負わないで、連戦連勝して米海軍に一方的な損害を与え続けるなら、可能性はありました。 ただ、これは確率論の問題となります。 100回じゃんけんをやって、そのうちのほぼ100回勝たねば、最終的な勝利とならない側と、そのうちの数回勝てば、最終的な勝利となる側、どちらが最終的な勝負で勝ちとなりやすいか、と同じ問題です。 だから、奇跡の確率で連戦連勝すれば勝ったでしょう、とはなります。 でも、この戦術的に勝ちまくるってのが、現実的ではないことは当時の人間にも分かっていました。 一方で海軍は基本的に艦隊決戦による一大勝利をいかに得るかしか考えがありません。これは、主力となる兵器が空母であろうが戦艦であろうがです。そして、軍人ってのは基本的に正面装備を基準にしか戦争の勝敗の見通しは考えられないのです。 ですから、海軍は昭和16年時点での日本と米国の現有戦力を基準にして、「今なら勝てる」って算段をしたわけです。 ところが、当時の日本の国家機関はばらばら意思統一や情報の共有が困難で、出来上がるお役所文書はそうした妥協の産物で無意味なものになりがちでした。そして、海軍は他機関に対して誠実ではありませんでした。 太平洋戦争前の日本あるいは対米戦における日本の思惑(戦略)については、この基本の理解がなくては話になりません。 逆に言えば、この程度も、何年たっても理解できないで、「対英米蘭蒋戦争終末促進に関する腹案」なんぞをただただ持ち出して、「長期持久戦だった」のだとか言ってしまうのは恥をかくだけです。 >そこの情報は原生動物以下の妄想屋のデンパとは次元が違うので、 ですから、どれだけ立派な資料も、専門書の読破自慢ばかりしても、それらや他人の回答すら読解できる基礎的な力もないと、自意識は過剰にはなっても、知性はいつまで経っても足りない、歪み歪んだ挙句に、醜い自己紹介乙になってしまいます。 >長期戦になる、だが三年目以降は不明というのは、よほど知性に重大な欠陥がある人を除けば「勝てない」ことだと理解できます。 驚きの説です。 この手の残念な人には日常的な光景ですが、それまで、馬鹿丸出しで、ただ長期持久戦だと回答していたのに、追い詰められたのか、こんな奇妙な抜け道を持ち出してるのはもう哀れです。 ”知恵袋でのそれ以前の回答もその意味だった”と、言い切るのでしょうか? ホラーすら感じます。 どうせ、お仲間の狂人に慰めてもらうのか、再びチキンぶりを爆発させるのね草、状態なんですが、嘘はいけないので、史実の話をします。 永野はそんな説明してないんですよね。 「日本海軍としては開戦二ヶ年の間は必勝の確信を有するも遺憾ながら各種不明の原因を含む将来の長期に亘る戦局につきては予見し得ず。 又講和の緒につきて一言す。対米作戦に於て最も我苦痛とする所は敵の本拠を衝くこと困難なる点にあり。米は重要資源を他より求めざるべからざるを以て之が妨害をなすことは可能なるも其絶対性につきては懸念なき能はず。 唯英米連合軍の弱点は英国にありと考へらる。即ち海上交通絶ゆれば英を餓死せしめて屈服せしむること最も捷径なり。之に先ち独逸の英本土上陸成功すれば更に有利なり。英を屈服の余儀なきに至らしめ一蓮托生の英米を圧すること吾人の着意すべき点にして日独の間にも此くの如く協定するを利ありとす」 対ソ戦で、ドイツが短期勝利はないと日本側は昭和16年の夏の段階で、見通していました。だから、関特演をしても、対ソ戦は見送った動機の一つなったわけです。 つまりは、愚か者が言うドイツ頼み説とは、そのフットンダ主張によると、対ソ戦の短期決戦の見通しはない、Uボートは頑張ってるが海軍は貧弱、空軍はバトルオブブリテンで負けた、って状態のドイツが、「タイフーン作戦が成功してモスクワを勝利して、もし、ソ連が全面降伏したならば」との仮定の上で、更に「ドイツはただちに軍を大急ぎで反転して、(海軍も空軍も貧弱だけど!)英国を封鎖して、餓死させたり、上陸するなどをして屈服させることを、”二年以内という短期間でできる”」と、”永野が説明していて”、列席者も「二年以内にドイツがそれができるんだ!」と納得していた、となります。 だから、「腹案に書いてある長期持久戦とは、二年以内という意味で、それ以上の長期とは、決して意味しない!」となるそうです……。 それこそ”よほど知性に重大な欠陥がある”真性の愚か者と評するしかないと思われますが。もう額縁に入れて飾ってやりたいくらいに凄いですね。 ちなみに昭和天皇はこういう救いがたい愚かさとは無縁でしたから、開戦前に「ドイツがやめたらどうするか」と問うています。 これに対して、海軍は「ドイツは真から頼りにならない。ドイツ抜きでもやる」と回答しているんですけどね……。 何度言っても理解できない愚か者がいるんで強調しますが、「ドイツがどうとか関係なく」、とにかく米海軍に打撃を与えて、それで講和の席に引き摺りだせるならよし、その見通しがなくても、打撃を与えれば、米海軍の脅威が実質的になくなり、その間に要衝を不敗にすればいい、というのが海軍の算段でした。 ただ戦争はじゃんけんと違い、一度戦力の均衡を崩せば、立て直しができないので、緒戦に大打撃を与えれば、その後の戦いは、比較優位が確保できるとの期待があったわけです。 真珠湾攻撃を成功させた海軍は、今度は空母を狙ってミッドウェー海戦でそれをやろうとしたわけです。 >ミッドウェー海戦の敗北からですが勝つには日本軍は、どうすれば良かったんですか? ここに限って言えば、戦術上の話です。 油断せずに、偵察をしっかりやって、米空母の所在を逸早く掴んで、一方的に叩く、しかありません。 >ちなみにここを勝てば、どうにかなったんですか? 日本側と同じく、米側も、後ろには戦艦の艦隊が控えていました。 戦艦同士の艦隊決戦が発生した可能性はなくはありませんが、ただ空母が損害を被った場合は、日本がそうだったように引き上げた可能性があります。米国は退く余裕がありましたので。 そうするとハワイ辺りでまた同じような戦闘が起こる、となります。 >アメリカ軍の勝利という太平洋戦争自体の最終的な結果は変わらなかったのでしょうか? 確率論から言えばそうです。 ミッドウェーで負けたところで、米国が屈服して講和に応じる可能性は、日本側でそれを頼みとした思惑は別にして、ありませんでした。 となれば、戦争は続き、国力差から続々と戦力を投入されて、日本はいずれどこかで決定的に敗北する、そうなれば、史実と変わらない展開になる、ります。 ですから、日本が勝ったかもしれない、というIFが仮想戦記って分野の娯楽商品から抜け出られないのも、それを覆すのが難しい割合だからです。
この『回答』、明らかに既に回答した別の方を批判する意図が含まれていますが(笑)
面倒だし、バカバカしいとも思っているので、必要最低限の指摘だけしておきます。
まず、すごく基本的な部分から
歴史を議論するにあたり、その主張の裏付けとなる史料なり文献、あるいは参考とした書籍なりを引用するというのは、歴史を議論するものの最低限の常識です。
ましてや、この投稿者の場合、特定の他の方を批判する意図をもって発言しているのが、あまりにも明白なので、それであるなら尚更、自分の発言がどのような参考資料に基づいたかを明示し、その上で第三者の信を問うのは『人としての常識』です。
仮に
この投稿者が『ゼロからの思いつき』を口からでまかせに垂れ流しているというだけであるなら
(私は恐らく「元ネタにあたる何らかの書籍がある」と見ていますけど)、そんなものは、その時点で歴史についての議論などではありません。
この投稿者さんは
専門書の読破自慢ばかりしても
などという意味不明なことを言っていますけど
こんなのは歴史をちゃんと議論する人にとっては基本以前の話です。
しかも、この投稿者さんの言っていることをよく見ると
「日本海軍としては開戦二ヶ年の間は必勝の確信を有するも遺憾ながら各種不明の原因を含む将来の長期に亘る戦局につきては予見し得ず。 又講和の緒につきて一言す。対米作戦に於て最も我苦痛とする所は敵の本拠を衝くこと困難なる点にあり。米は重要資源を他より求めざるべからざるを以て之が妨害をなすことは可能なるも其絶対性につきては懸念なき能はず。 唯英米連合軍の弱点は英国にありと考へらる。即ち海上交通絶ゆれば英を餓死せしめて屈服せしむること最も捷径なり。之に先ち独逸の英本土上陸成功すれば更に有利なり。英を屈服の余儀なきに至らしめ一蓮托生の英米を圧すること吾人の着意すべき点にして日独の間にも此くの如く協定するを利ありとす」
読んだことがある人なら一発でわかることですけど、この永野修身の説明は、この人が罵倒している「対英米蘭蒋戦争終末促進に関する腹案」の概要そのままです。
つまり、この人は「対英米蘭蒋戦争終末促進に関する腹案」を否定しておいて、その内容を説明する永野修身の発言を(その出典を明記することなく)引用するという明らかな論理矛盾をおかしているわけです。
なお
之に先ち独逸の英本土上陸成功すれば更に有利なり。英を屈服の余儀なきに至らしめ一蓮托生の英米を圧すること吾人の着意すべき点にして日独の間にも此くの如く協定する
この部分は、普通は海軍もまたドイツ頼みだったことの根拠として用いられるものです。
それを明らかにするため、あえて、この部分は太字引用しました。
他にも突っ込みどころはあるのですけど、少なくとも、この一点だけでも、この投稿者さんの言っていることの「おかしさ」は明白でしょう。
人を批判するのであれば、それに値するだけの根拠となるものを明示する。
こんなのは議論の基本だと思うのですけど
Yahoo!知恵袋においては
その主張の裏付けとなる根拠となるものを明示すらしないくせに
他人の投稿に批判、難癖をつけ、優越感にひたるバカものたちが、我が物顔でのさばっています。
そして、それを批判された側が反論すると
なんと『違反連絡』により、その投稿が削除されてしまうという有り様。
こんなサイトが『知恵袋』を名乗っているわけです。
なので、私もバカらしくなって、そこへの投稿を見合わせるようになってしまいました。
実際、こんな自称『知恵袋』にかかわっているくらいなら
pixivで『変身忍者嵐』のスピンオフ詳説を書いていた方が、よほど楽しいですよ。
ああ、つまらないことで時間を無駄にしてしまった。
追記
それでも納得のいかない方は、本ブログの過去記事『Yahoo!知恵袋で見かけたトンデモ議論』という表題のついたものを、いくつかお読みいただけるといいかと思います。
なお、そこではふれていませんけど
私自身、そうした悪質投稿者たちの『違反連絡攻撃』には、随分悩まされました。
知恵袋の運営には、どうやら『独自基準』があるようで
明らかな他の投稿者を批判するのが目的の質問、回答でも、違反連絡により削除されないものがあります。
(私自身、何度か試しています)
また、あえて私を庇うための発言をしてくれた中国人女子留学生の女の子(現在は社会人)の投稿さえ削除されているんです。
知恵袋に必要なのは回答のクオリティなどではなく
一種の『炎上商法』じゃないのか?
私は、こうした疑いを捨てきれずにいます。