一部の人たちにはトンデモ学者として知られている元日本人の韓国人学者世宗大学の保坂祐二教授が、言うに事欠いて
「慰安婦合意以前に日本が河野談話を事実上破棄した」
などと主張しているということをご存じの方も多いと思います。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181123-00000002-cnippou-kr
世宗(セジョン)大学の保坂祐二教授が和解・癒やし財団の解散に関して、日本は河野談話を事実上破棄したと話した。
22日、韓国テレビ局MBC(文化放送)『シム・インボの視線集中』とのインタビューで保坂祐二教授は「2015年その合意(韓日慰安婦合意)以前に日本は93年にあった河野談話を事実上破棄した」とし、「一部だといっても慰安婦の強制動員を認めた河野談話さえも日本は検証作業を通じて事実上破棄した」と明らかにした。
また「日本は韓国だけが悪いという風に外交的広報を強化しているが、国際世論は日本にそれほど良くない」として「事実上、国際法や国際的な世論を見ると、韓国側に非常に有利だ」と話した。
また「旭日旗問題、強制徴用者判決問題、そして和解・癒やし財団の解散など韓日関係は非常に悪い状況だといえるが、菅官房長官が北朝鮮問題のために韓日間協議を続けていくつもりだと述べた」とし、「表面的に韓日関係は悪い方向に向かっているようだが、北朝鮮問題というより大きな問題があるため、日本側でも強い対決に追い込むつもりは全くないと見ることができる」と話した。
誤解がないように言っておきますが、この保坂祐二なる人物は2003年に韓国に帰化しており、れっきとした韓国人です。
(なお保坂氏は、韓国に帰化した後も名前は日本式を使用し続けていますが、個人的には「良心的日本人」をアピールする狙いもあるように感じます)
で、保坂氏が「先に河野談話を破棄したのは日本側である」と主張する根拠は何かと思って調べてみましたが、残念ながら、その明確な「根拠」を見いだすことはできませんでした。
ただ、2015年の「慰安婦合意」以前に、保坂氏が強弁するような「日本側による事実上の河野談話破棄」に該当するものがあったとするなら、これは2014年に行われた安倍政権による河野談話の再検証ではないかと思われます。
これについては、確かに途中経過で、裏付け調査がなかった、あるいは韓国政府の介入に言及などがなされるなど、批判的な意見は出ていますが
少なくとも、最終的には安倍首相は河野談話の継承を明言しています。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/rp/page23_000875.html
歴史認識については、戦後50周年の機会には村山談話、60周年の機会には小泉談話が出されている。安倍内閣としては、これらの談話を含め、歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいる。
慰安婦問題については、筆舌に尽くしがたいつらい思いをされた方々のことを思い、非常に心が痛む。この点についての思いは、私も歴代総理と変わりはない。
この問題については、いわゆる「河野談話」がある。この談話は官房長官の談話であるが、菅官房長官が記者会見で述べているとおり、安倍内閣でそれを見直すことは考えていない。
さきほど申しあげたとおり、歴史に対して我々は謙虚でなければならないと考える。歴史問題は政治・外交問題化されるべきものではない。歴史の研究は、有識者、そして専門家の手に委ねるべきであると考える。
もし保坂氏が、この「再検証」を指して、先に日本側が
河野談話を事実上破棄した「ようなもの」である
と主張しているのだとしたら、それは「詭弁」であると評するしかないでしょう。
確かに我が国のネットではYahoo!知恵袋をはじめ、ネトウヨ諸氏による「慰安婦問題」の否定論、あるいは河野談話の否定論などがはいて捨てるほどありますけど
そんな「ゴミ」は日本国政府の公的な見解などではありません。
とは言え、韓国人である保坂祐二氏が韓国の国益のために詭弁を弄するのも、ある意味では当然ともいえるでしょう。
むしろ、そのようなネトウヨ諸氏によるゴミのような主張こそ、韓国側に付け入る隙を与え、我が国の国益を毀損する行為であるということを、多くの方々に認識してほしいと思います。
「慰安婦合意以前に日本が河野談話を事実上破棄した」
などと主張しているということをご存じの方も多いと思います。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181123-00000002-cnippou-kr
世宗(セジョン)大学の保坂祐二教授が和解・癒やし財団の解散に関して、日本は河野談話を事実上破棄したと話した。
22日、韓国テレビ局MBC(文化放送)『シム・インボの視線集中』とのインタビューで保坂祐二教授は「2015年その合意(韓日慰安婦合意)以前に日本は93年にあった河野談話を事実上破棄した」とし、「一部だといっても慰安婦の強制動員を認めた河野談話さえも日本は検証作業を通じて事実上破棄した」と明らかにした。
また「日本は韓国だけが悪いという風に外交的広報を強化しているが、国際世論は日本にそれほど良くない」として「事実上、国際法や国際的な世論を見ると、韓国側に非常に有利だ」と話した。
また「旭日旗問題、強制徴用者判決問題、そして和解・癒やし財団の解散など韓日関係は非常に悪い状況だといえるが、菅官房長官が北朝鮮問題のために韓日間協議を続けていくつもりだと述べた」とし、「表面的に韓日関係は悪い方向に向かっているようだが、北朝鮮問題というより大きな問題があるため、日本側でも強い対決に追い込むつもりは全くないと見ることができる」と話した。
誤解がないように言っておきますが、この保坂祐二なる人物は2003年に韓国に帰化しており、れっきとした韓国人です。
(なお保坂氏は、韓国に帰化した後も名前は日本式を使用し続けていますが、個人的には「良心的日本人」をアピールする狙いもあるように感じます)
で、保坂氏が「先に河野談話を破棄したのは日本側である」と主張する根拠は何かと思って調べてみましたが、残念ながら、その明確な「根拠」を見いだすことはできませんでした。
ただ、2015年の「慰安婦合意」以前に、保坂氏が強弁するような「日本側による事実上の河野談話破棄」に該当するものがあったとするなら、これは2014年に行われた安倍政権による河野談話の再検証ではないかと思われます。
これについては、確かに途中経過で、裏付け調査がなかった、あるいは韓国政府の介入に言及などがなされるなど、批判的な意見は出ていますが
少なくとも、最終的には安倍首相は河野談話の継承を明言しています。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/rp/page23_000875.html
歴史認識については、戦後50周年の機会には村山談話、60周年の機会には小泉談話が出されている。安倍内閣としては、これらの談話を含め、歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいる。
慰安婦問題については、筆舌に尽くしがたいつらい思いをされた方々のことを思い、非常に心が痛む。この点についての思いは、私も歴代総理と変わりはない。
この問題については、いわゆる「河野談話」がある。この談話は官房長官の談話であるが、菅官房長官が記者会見で述べているとおり、安倍内閣でそれを見直すことは考えていない。
さきほど申しあげたとおり、歴史に対して我々は謙虚でなければならないと考える。歴史問題は政治・外交問題化されるべきものではない。歴史の研究は、有識者、そして専門家の手に委ねるべきであると考える。
もし保坂氏が、この「再検証」を指して、先に日本側が
河野談話を事実上破棄した「ようなもの」である
と主張しているのだとしたら、それは「詭弁」であると評するしかないでしょう。
確かに我が国のネットではYahoo!知恵袋をはじめ、ネトウヨ諸氏による「慰安婦問題」の否定論、あるいは河野談話の否定論などがはいて捨てるほどありますけど
そんな「ゴミ」は日本国政府の公的な見解などではありません。
とは言え、韓国人である保坂祐二氏が韓国の国益のために詭弁を弄するのも、ある意味では当然ともいえるでしょう。
むしろ、そのようなネトウヨ諸氏によるゴミのような主張こそ、韓国側に付け入る隙を与え、我が国の国益を毀損する行為であるということを、多くの方々に認識してほしいと思います。