紫苑の部屋      

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猿之助・中車襲名公演ー松竹歌舞伎中央コース

2014-07-01 00:00:25 | 観劇
全国巡業公演というのは、大変なことなんですね。
右近さんが体調不良で休演、
口上の席で、大道具など一切がっさい引き連れての巡業の大変さ、
披露され、改めて思い至りました。

ですので、 三番叟の出来を云々するのは、 酷だと思いますが、
仮初めにも歌舞伎舞踊のプロならば …
扇は落とさないで!
右近さんならここはもっと飛び上がって着地しただろうなー、とかは
仕方が無いこと、 楽日で運が悪かった、で済ますこともできよう、
でもね、三番叟が扇子落としてどうする~
だよね。

さて、本命の一本刀、
猿之助のお蔦、芝翫直伝とあって、
酌婦と、母であり恋女房の後半の演じ分け、
そして三味線の弾き語り、
越中おわら節なんでしょうか?“キタサノサードッコイサノサ”と唄ってましたねー、
いいですね。

中車さんは、前半の腹ペコの茂兵衛は適役とは思いますが、
後半の滅法強い任侠者、
というのは、いまいちピンとこなかったなー
多分それは、
吉右衛門の茂兵衛を思い浮かべてしまう、やっぱり前半後半ともに、ぴったりなんですね。
kabuki

<2008/05新橋演舞場公演 茂兵衛;吉右衛門 お蔦;芝雀>

であっても、一本刀土俵入の次世代のお蔦と茂兵衛、を模索していってほしい、

さらには、7月の夏祭浪花鑑では、ぜひ中車の義平次を作っていってほしい、と思います。



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