源氏物語を読もうとして、須磨明石までは読み進める人は多いと思います。
でも、作家の現代語訳としても、明石以降はちょっと続かない、
その繰返しできたように思います。
原文を読み始めて、それもひとりではなかなか読めないので、大学の講座を聴講してきたのですが、
原文に親しむにつれ、あまりに多くのものがその背景に、
詰まっていて、どこまでも尽きることなく奥が続いている、
そういう感慨に至ります。
松風の巻もそのひとつです。(↑写真は大堰川)
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吉田屋は、歌舞伎舞踊なのですね。
たわいもないお話なのですが、
竹本で、伊左衛門のやつしなんだけど、どこかのんびりと明るいぼんぼんを、
常磐津は、華やかな夕霧の登場を、奏でているのですが、
なんといっても、清元がいいんですね。 . . . 本文を読む
冷泉帝後宮での華やかではあるが、熾烈な女の闘い、
という印象だけの、絵合の巻、
紫式部という作家は、どの巻も少しも手を抜く、ということがないのですね、
この巻も源氏の物語としてのペーソスを内包する、大事な位置づけを与えている巻、
なのです。
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