返し矢は必ず当たるという。射かけられた矢を取って放てば、射かけた主の所に戻る。抜いた草で頬をなでてみる。風が吹き抜ける。
窓の外を十字架が昇っていく礎となる供物のように機械で吊る重い鉄の十字架を、どうして生身で背負いきれましょうか