介護の基本はセルフケア
五年前に一〇五歳でお亡くなりになった日野原重明医師のことを思い出した。
シルバー新報(NO 822)に掲載されていたヘルパー養成への提言記事を読み返してみた。
ヘルパーはともすると本人ができることまで代わりにしてしまいがちです。
―中略―日本人は基本的に欧米と比べて自立心が弱い。六五歳になったから介護サービスを使うのは権利のように考えている人も少なくありません。
意識改革が必要ですが、そのためにも「こうやって歩いてみたら?」「こういう風に持てば自分で運べますよ」などと教えてあげる人を増やすことが必要です。それがヘルパーに求められている重要な役割だと思います。
誰もが知っておくべきことを学ぶ場として養成課程を広げていくべきです。
以上のような記事がありましたが
今、振り返ってみて介護の携わるものとして日野原先生が話されていたことが実践できているだろうか?と自問自答・・・。
先日、要介護5で寝たきりの一人暮らしの方を介護している
ヘルパーから『オムツ交換時に「腰を上げて!」と言ったらあげることが出来ました』又、ある時は食事介助で水分を摂取していただく時、自分でコップを持ってもらい「一口食べたら水分を自分で飲んでくださいね」と声掛けしたら満足そうに水分・食事と交互に摂取することが出来ました」と報告あり、
全て介助するのでなく本人様の意思を尊重し声掛けすることでできることを奪うことなく寝たきりであってもできることはあるということを学んだ良い経験になったようです。
この方もあと二年で一〇〇歳。
ヘルパー・訪問看護・訪問診療・福祉用具貸与等と互いに連携しながらやりがいのある仕事と
して頑張っている職員の皆さんに感謝!感謝!