花菖蒲

日常やら何やらかんやら気儘に綴ります。気儘に。

三毛猫の考察(?) 其の漆

2020-10-27 23:20:00 | やつがれシリーズ~心を捜して~
無意識に
知らず知らずのうちに
様々な事柄が
変わってきてる。
其の事を
自覚してしまうと
途轍も無く
何かが遠くなった
そう感じてしまうのは
何故だろうか…?
遠く感じる
そんな「何か」の
正体が分からない。
嘗ての己…?
嘗ての価値観…?
違う。
もっと曖昧な
輪郭がハッキリしない
無形に近いもの。
けれど
それをどう現すのが
しっくりくるのだろうか。
手放してしまった様な
失くしてしまった様な
そんな感覚に似た感覚。
傷心ではなく
喪失でもない。
よくわからないまま…
心の奥底に
ソレは引っ掛かり
突っ掛かり
微妙な違和感と
不快感を感じさせる。
欠けた何かを
埋めたら
違う何かが
欠けた
そんな感じだろうか…
欠けては満ち
満ちては欠ける
まるで
満たされ続ける事柄なんて
存在しないのだ。
貪欲な生き物として
造られているのだ。
そう言われてる様な
そんな錯覚すら覚える。
貪欲な迄に
求めてるのだとしたら
その代償に
何かを失うだろう。
では
今、己は何を失って居るのだろう?
確実に求め
そして得てるものがある。
だとしたら
その代償に
失ってるものが
今の引っ掛かりや
違和感を齎して居るのだろうか?

三毛猫の考察(?) 其の陸

2020-10-27 19:20:00 | やつがれシリーズ~心を捜して~
信頼はしてる
多分。
全幅の信頼か
単なる
ある一定部分は
信頼してる
その境界線が
イマイチ
掴めないねぇ。

何となく
他者への
信頼から
焦点を白狐に
変えて思考を
三毛猫は始めてみる。
珍しく引っ掛かりを
覚えたのもあるが
単なる
気分的なものでもある。
さり気なく曖昧な領域だな…。
と、思考開始
僅か数秒で
叩き出した
言葉である。
本気で他者との関係性とか
立ち位置とか
興味関心が薄いな…。
自らが自らに
呆れ果てるくらいには
一瞬の出来事だった。
しかし
これは三毛猫からしたら
当たり前な事。
そんなカテゴリーに
分類されてしまう。
これは割と由々しき事態か?
またもや
一般的じゃないだろ…
と、突っ込まれても
おかしくない様な
そんな点に
少しだけ危機感を
覚える三毛猫だが…
ま、いつもの事か。
そう結論付けると
真面目に
どんな信頼かを
掘り下げて考え出す。
複数の他者と
変わらないのか
或いは
特別なのか
ボヤッと思考を
巡らせた瞬間
あー
考えるまでもなかったわ。
何かを
思い出したかの様に
あっさりと
三毛猫は答えに辿り着く。

公私混同はしたくない派
そんな
己が
公私に渡り
頼りにしてる時点で
全幅の信頼を
置いてる証拠に
他ならない。
行動には
無意識に出るものだね。

三毛猫の考察(?) 其の伍

2020-10-27 18:33:00 | やつがれシリーズ~心を捜して~
容易く
受け入れて
容易く
受け止める
内心は
読めない
それでも
己の中に
不信感は無く
裏も無いのだろう
そう
心の底から
信じれる。

三毛猫は
振り返る。
他者を信じる
そんな事は
滅多にない。
否、信じたいと
そう思えるけど
踏ん切りが付かない。
そんな他者が複数居る。
けれど
臆病な三毛猫は
全面的に
他者を信じれない。
最後に信じれるのは己のみ。
そう心に
深く深く
刻み付けて
生きてきた。
他者を頼るのが
頗る苦手。
と、云うのもある。
でも根本は
所詮
損得勘定が常に
付いて回るのが世だと
捻くれた考え方にある。
そう
三毛猫は捻くれている。
誰よりも
何よりも
捻くれた存在だと
自負している。
けれど
一度根付いたものは
中々に変える事は
難しい。
三毛猫は
そんな己を
意図して認識する度に
溜息が漏れ出る。
他者に対して
全幅の信頼を
向ける事など
三毛猫には無いに等しい。
まぁ、流石に頭の回転も良いし察しも良いから分かってるだろうけどねぇ。
彼の狐は。
そう考えつつも
愉快に己を引き込み
巻き込み
愉しませてくれる。
そんな
白狐に三毛猫は
感謝している。
退屈。と、云うものが縁遠くなった。
そう
退屈しなくなったのだ。
飽きる事なく
話す度
逢う度
新たな発見がある。
それは
大なり小なりと
違いがあるけど
それでも
発見には変わりなく
三毛猫の目は
子供みたいに
輝いて居るに違いない。

あんたしか知らない
そんな表情がある。
と、云う事を
きっと
こんな分野で
鈍過ぎるあんたは
知りもしないし
考えもしないんだろーな。

やれやれ…
と、三毛猫は
密かに溜息を漏らす。