花菖蒲

日常やら何やらかんやら気儘に綴ります。気儘に。

道化の仮面

2019-11-05 19:03:00 | やつがれシリーズ~心を捜して~

やつがれは常に道化の仮面を着けている。
理由は簡単だ。
一般的じゃない部分を曝け出すのが怖いからである。
やつがれにとって当たり前で普通が一般人には違う場合が多い。
それがとても面倒くさくなる。
突出した能力値は碌なものを呼び起こさない。
余計なものばかり引き当てて、巻き込まれる。
だから、やつがれは当たり障り無く過ごす為に道化の仮面を着けて居る。
そうしたら、戯けるだけで済む。
女性ばかりの職場ではこれが有効。
あくまで本音は曝け出さない。
それが円滑に回す術だから。
何処か違うだけで妬みや蔑みを呼び起こす。
そうしてそれは心に重くのしかかる。
そんな生き方は御免だ。
あくまで影に徹して居たい。
目立たない様に過ごしてきた…
なのに…
何故かやつがれは今、周りの陰謀かと思われる様な状況下に陥り道化の仮面を剥がされつつあるのだ。
3.16に赴任してきた副支店長と姐さんと応援稼働で絡む黒猫(←猫っぽいので呼称はこうする事にした。)の3人にこの頃、頻繁に剥がされて居る。
誰が聴いてるか分からない恐怖に怯えつつも仕方なく仮面を外す。
当たり前の感覚は矢張り当たり前ではなくて普通も普通ではなくて…
結局、他人と自分の埋まる事の無い溝を知らしめられた様な錯覚を覚えるのだ。
そう、自分が優れてる。そう言われる度にやつがれの心は痛む。
キシキシと音を立てて痛みを放つ。
誰にも気付かれない様にキャラを壊さない様にリアクションをし平然を装いつつもその平然の仮面の下は涙を流して居る。
何故、こうも違う?
何故、こうもかけ離れてしまう?
何故、こうも察せてしまう?
誰もが羨んでくれるこの突出した部分はやつがれからしたら、煩わしく苦しいものでしかない。
やつがれを解ってくれる人はもう居ない。
やつがれにあからさまではなく少し遠巻きに優れてると評価してくれる人はもう居ない。
人間は独り。
けれど、やつがれは本当にたった独りになってしまった。
道化の仮面の下は痛みに支配されて居る。
独りには慣れてるのに、こうも痛み涙が止まらない理由は何故だろうか。
痛みを沈め、空虚な心を埋める為に自分のやりたい事を成したいことを追い掛けると決めたのに…
それなのに話が進めば進む程、違う痛みを伴い痛みが増すのは何故だろうか…
痛い、痛い、痛い。
ずっと心は痛みから悲鳴を上げている。


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