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~昆虫標本制作~ 腐敗した巨大クワガタを修復

2021年08月10日 21時20分59秒 | 自然・生物・菜園
~緊急依頼~
先月のことだった。時刻は22時近く、そろそろ寝ようとしていたところに友人からの連絡あり。
「スマトラ逝った」「標本にして欲しい...」
悲しいことに、彼が飼育していたスマトラオオヒラタクワガタが亡くなってしまったらしいのだ。


今すぐでも大丈夫だと伝えると、なぜかオマケ付きで遺体が運ばれてきた。


90mm近い巨大なクワガタムシ。海外にはこんな恐ろしい昆虫が生息している。


さっそく作業を開始。汚れを筆や綿棒で落とす。


あとは針を使い整形し乾燥させる。それにしても、やけに柔らかいというか、中身が溶けてるような?
大丈夫だろうか...?



嫌な予感は的中

なんてことだ(´;ω;`) どうやら、死後すぐに腐敗が進んでいたらしい。
胴体が取れ、ドロドロになった中身が悪臭を放つ。昆虫が腐敗すると出る特有のニオイだ


頭部、胸部、腹部が外れてバラバラになってしまった

~素人の修復技術~

ここで諦めてはならない。まずは無水エタノールを使い中身を拭き取る。
甲虫だからこそできる方法だ。


スカスカになった内部にパテを流し込んで組み立てていく。
パテは100円ショップの壁補修用の物を使用。


大変なのは関節が多い腹部。中の脂肪分が染み出てきて接着剤が効かない状態だったため、すべての脚を取り外し。
綿棒で中身を拭き取り乾燥させる。


一週間ほど干すと中身もスッキリ空っぽに。脱脂をしながらパテで組みなおす。


関節をはめ込む作業は力加減が難しい。力任せにねじ込めば簡単に壊れてしまう。

~最後の仕上げ~

パテが固まり、組み立ては完了。ここまで来れたら一安心だ


余分に付着したパテを取り除き、全体を拭き上げて汚れを落とす。


途中でポロっと取れてしまったフ節(ふせつ)を接着。かなり脆い箇所なので飼育中に失くしてしまうことも多々ある。

~完成~

3週間かかり無事に完成。友人に渡すまでは木箱で仮保管する。


こんな大あごで挟まれたら指がなくなりそう。下手ながらも、うまく修復できて良かった


↓もしお時間があれば、2021年の過去記事もどうぞ↓

・カブクワ飼育の始まり→大変だ。高級クワガタを飼うことになっちまった・・・

・虫を集めるライト作り→~夏に実戦投入~ ライトトラップを自作

・オオスズメバチvs虫捕り少年(20)→~ついに遭遇!~ オオスズメバチの女王を捕獲と標本作り

・梅雨の時期でも雑木林に出かける男→昆虫好きの20歳児は今日も山に出かけたようです

・持つべきものは友→~友に導かれて~ 充実しすぎた2日間

・友と夜遊び→~仕事帰りの昆虫採集~ ペット急増

・彼は休日を楽しくしてくれる→~雨の日でも昆虫採集~ またペットが増えて大変なことに・・・

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