茶道のお稽古をしていると、
新しくお点前を習うとその道具が欲しくなります。
初めてお濃茶を教えて頂いた時は
茶入が欲しくてなりませんでした。
昭和48年に1ヶ月ほど伊賀上野の友人の家に居候したことがあります。
会社が1ヶ月も休ませてくれるなんて、良い社長さんでした。
振り向けば屍るいるい我が人生。
その話は置いといて。
伊賀焼をいろいろ買いました。
旅枕花入 これは正解
肩衝茶入
文琳茶入
唐物も教えて頂いていたので、
丸い茶入も欲しくてなりません。
仕覆は付いていません。
帰京してから道具屋さんで仕立てもらいました。
牙蓋が合ってない、箱が良くないとか言われました。
以前は窯元から焼物だけを求めて、
道具屋さんで象牙の蓋、仕覆、箱を誂えたそうです。
小さな裂地が貼ってある見本帳を見て裂地を選びました。
紐は合う色をおまかせ。
名物裂が再現されつつある時代でした。
(昭和50年代前半に徳齋さんへ行きましたら○○を再現したと聞きました)
唐華文錦
御軾天平唐華文錦に似ていますが、
少々簡略化されています。
日野間道
宗紗社中の青年部仲間のお茶会で肩衝を使いましたら、
茶入がお茶を食べてしまい人の口に入りませんでした。
回し出しすると、お茶のほとんどが内側に着いてしまうのです。
伊賀焼・信楽焼は茶入に向かない!
昔から水指・花入など水をいれる物に適していると言われていました。
(現代では内側をつるつるにした茶入もあります)
お稽古場では
濃茶点前の割稽古に使用しています。
紐の結び方、解き方、仕覆の脱がせ方、茶入の清め方
一番役に立つのは 仕覆の着せ方
いい加減に入れると横皺ができます。
きっちり引き揚げて、
だぶだぶの既製服じゃないのだから!
自分が初めてお濃茶を教えて頂いた時は
小さな湯飲み茶碗で胴拭きの練習をしました。
5客組の湯飲でしたが、
小ぶりなので甥達が使い減ってしまいました。
1個しかないのかなぁ、、、。
湯飲なんか捜してないでさっさと片付けよう!
人数*3.5g入れたお茶はどこへ消えてしまったの?という感じでした。
今の若い方はネットで上手にお道具を買っています。
もし、自分に合わない物でしたらネットで売ればいいのですから、
便利な時代になりました。
「茶入れがお茶をたべてしまう」という表現面白かったです。
やはり瀬戸のようなつるっとしたものがいいですね。