喪中につき年末年始のご挨拶は謹んでご遠慮申し上げます
※以下に書かれていることは、素人がニュアンスで言ってるだけで正確性は保証いたしかねます。ふわっと読んでくださいませね。
さて、一日の始まりが深夜なのは、太陽が一番深く沈んでる時間だから、というのは分かるのですが一年の始まりってどうやって決まったんでしょうね。論理的には冬至か春分の日が適当な気がするのですが。
こちらによると、そもそもは農業をしていない寒い時期に月日が割り振られてなかった、というところから始まって、最終的に年始が現在の日にちであることに天文学的な根拠はない、との結論。慣習的な問題みたいです。
一言でいうと、数千年前から決まってるし世界中こうだから今さら変えられない?
人の活動が止まってる冬や夜をリスタート時点と定めたと考えると、一年と一日は概念として共通するのかな、と感じます。
冬は別名で玄冬とも言います。
玄冬の読み方はゲントウ。玄は単独だと《クロ》とも読みます。玄人のクロですね。
そう考えると、玄人、素人(クロウト、シロウト)というのは元は色の名称が語源なんだろうなというのがなんとなく見えてきて面白いです。
ちなみに《厳冬》という言葉もありますが、これは冬の中でもとりわけ寒い時期のことで、具体的には1月中旬から下旬を指すそうです。
年間の四つの季節にはそれぞれ色が対応しています。青春、朱夏、白秋、玄冬、です。
陰陽五行説から来ているらしいです。私も詳しくは知らないのですが。
ヲタク的には、青龍、朱雀、白虎、玄武、といえばなじみがありそう。
青春は皆さまご存知、あの青春です。元々は季節の春の別称だった《青春》を人生の若い時期になぞらえて呼んでるうちに、そちらが一般化したのでしょう。
ということで、人生の他の時期にも季節にちなんだ呼び名があったわけです。
当然、春夏秋冬の順でめぐってくると考えるのがふつうです。順番的にはそうなんですけど、玄冬についてはどの位置にくるかは色々な考え方があります。
つまり一般的には老年期を玄冬と呼ぶのですが、青春より前の幼少期を指す、という説もあるらしいのです。
草木がまだ芽を出してない時期、という捉え方なんですね。
ご存じのとおり、還暦(これも陰陽五行説から来ている)というのは60年でこよみが一周するという意味なので、人生は冬に始まり冬に還るのだと考えればどちらも玄冬で矛盾はありません。
昔と違って今の60代全然若いですけどね。
一年も一生も冬から始まるとすれば、こちらも共通点が見られて面白いです。
青春~玄冬は人類に共通の人生の概念ですが、それとは別に人それぞれ人生の冬ってありますよね。
一見動きがないようですが、植物のように静かに芽を育てていけば、春が来たとき芽吹くことができるのでしょうか…。
新しい年は花咲く季節になりますか。今年もよろしくお願いします。