【Office 2016】エラー値を返さないようにするには
あらかじめ数式を入れた状態で、参照されるセルの値が空白の場合にエラー値を返さないようにするには、IF関数を利用するとOKです。ここでは、対象となるセルの値が空白の場合に空白、それ以外は演算するように数式を作成する方法について説明します。
サンプルファイル(sample3.xlsx)
はじめに
あらかじめ、商品名や単価にVLOOKUP関数を使って数式を入れておくと、入っていない場合にエラー値が返されます。
この場合、空白の場合は空白処理をするようにIF関数を組み合わせるとよいでしょう。
=IF(論理式,真の場合,偽の場合)
論理式 結果がTRUEまたはFALSEになる値、もしくは数式を指定。
ここでは「商品コードが空白の場合」を表す数式を指定します。
真の場合 <論理式>の結果がTRUEであった場合に返される値を指定。
空白の場合は""と指定します。
偽の場合 <論理式>の結果がFALSEであった場合に返される値を指定。
ここではVLOOKUP関数で検索するように数式を指定します。
IF関数を組み合わせて商品名を求める
「もし、商品コードが空白の場合は、空白に、それ以外の場合は、[商品コード]というシートからのコード表を参照して該当商品名を表示する」
この数式を入力してみましょう。
数式を入力したいセルを選択し、数式が入っている場合はあらかじめDeleteキーで消しておきます。
[数式]タブの[論理]をクリックして、[IF]を選択します。
"【Office 2016】-2021-6-16 323-1"
[検索値]にはA9セルを選択し、続いて ="" と入力します。
[真の場合]ボックスには"" と入力します。
"【Office 2016】-2021-6-16 323-2"
[偽の場合]にカーソルを移動します。
"【Office 2016】-2021-6-16 323-3"
[偽の場合]にさらに関数を挿入するには、[名前ボックス]の▼をクリックして、一覧に「VLOOKUP」があればそれを選択します。今回はあえて[その他の関数]を選択します。
"【Office 2016】-2021-6-16 323-4"
[関数の挿入]ダイアログボックスが表示されたら、[関数の分類]一覧から[検索/行列]を選択します。
[関数名]の一覧から一番下の「VLOOKUP」を選択して[OK]ボタンをクリックします。
"【Office 2016】-2021-6-16 323-5"
[検索値]にはA9セルを選択します。
[範囲]ボックスにカーソルを移動して、「商品コード」シートを開きます。【Office 2016】
商品コードのデータ範囲(A2:C7)を選択して数式コピーしてもずれないようにするためにF4キーを1回押します。
商品名は2列目にあるので[列番号]には 2 と入力します。
[検索方法]は「FALSE」または「0」と入力して[OK]ボタンをクリックします。"【Office 2016】-2021-6-16 323-6"
"【Office 2016】-2021-6-16 323-7"
B9セルの数式は以下の通りです。
=IF(A9="","",VLOOKUP(A9,商品コード!$A$2:$C$7,2,0))