帰ったら郵便受けに「国際勝共連合」からのチラシが入っていた。今住んでいるところは越してきてもう25年近くになるが、統一教会や勝共連合のチラシが入れられていたのは初めてだ。岸田内閣が教団の解散命令に向けて動く中、ウチのようなところまでチラシを入れなければならないほど教団は焦ってる、ということなのだろう。
さて、そのチラシの内容だが「旧統一教会潰しに狂奔する全国弁連(全国霊感商法対策弁護士連絡会)は反日左翼」というもの。
旧統一教会は「共産主義に勝利する=勝共」というスローガンを掲げて、それに共感した岸信介など日本の右派人脈を取り込んで勢力を強めていった。だがその実体が単なる「反日カルト」だったことが、岸の孫である安倍元首相殺害事件をキッカケに明らかになったのは皮肉なことだ。そんな「反日」集団が全国弁連のことを「反日」呼ばわりしているのは、もはやギャグとしか言いようがない(そして笑えないギャグほど人を不愉快にさせるものはない)。
思えば私が大学生だった1980年代は、旧統一教会のフロント・サークルである「原理研究会」が全国の大学で問題になっていた時代で、私の行っていた大学でも原理研が活動していて、私も入学した時に「原理研に注意!」というビラを何度も受け取ったものだ。それでも毎年、原理研に入ってしまう学生がいて、そうした学生は授業に出なくなったり学校をやめてしまったり、また中には自殺してしまう人もいて、「親泣かせの原理研」と呼ばれていた。
そうしたことは当時からマスコミで報じられたりもしたが、大抵は一過性のものでしかなかった。そこに何らかの政治力学や忖度が働いていたのかは分からないが、安倍元首相の死によってその“たが”が外れたことで、教団やその関連団体の暗部が暴かれるようになったのはいいことだ。後は一日も早く解散命令が出ることを願っている。
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