埼玉県は首都圏の一角で、現在もまん延防止措置が適用されている地域であり、特に私の住む草加(そうか)市は東京都足立区に隣接するということもあって、新型コロナの感染者は非常に多い。朝日新聞によれば、6/22現在の草加市の累計患者数は1628人で、これは感染者が少ない地域では1つの県全体の累計患者数に匹敵するかもしれない(が、それでも周りの市と比較すると、川口市が4634人、越谷市が2152人、八潮市が608人、などとなっていて、まあ頑張っている方だと思う)。
そんな中、定期的に来てくれている患者(ここでは仮にXさんと呼ぶ)から電話があり、予約より前倒しして今日にも来たい、と。私も空きがあったのでその依頼を受けることにしたのだが、電話でのXさんの声が弱々しかったのが気になった。予約日より前に診てほしい、というのだから、そもそも元気いっぱいのはずもないが、その声が頭に引っかかっていた。
本当ならその電話口で調べるべきだったのだが、電話を受けた時は余裕がなかったので、時間が経ってから、あの時の声を思い出してキネシオロジーの筋反射テストで調べてみた。すると、Xさんは新型コロナ・ウィルス(もう少し具体的には、南アフリカ変異株と思われるもの)を持っていそうだという結果が出た。とはいえ、それは声だけを頼りに(しかも、それをリアルタイムに聞きながらではなく思い出しながら)調べたものだから、もしかしたら間違っているかもしれないと思い、Xさんが来るのを待つことにした。
Xさんが来ると、玄関を入ったところで一度止まったもらい、そこで改めて調べさせてもらったが、結果はやはり同じ。ただXさんに聞いても、それらしい症状は何も出ていないというし、その声も電話で聞いたような弱々しい感じはなかった。
実際のところXさんが本当にコロナに感染しているのか、また感染していたとしてもウィルスを外に排出しているヤバい状況なのか、といったことは分からないが、私としてはここで無用のリスクを負うわけにはいかないので、事情を説明して今回はこのままお帰りいただくということで納得してもらった。Xさんからは「どうしたらいいですかねー?」と聞かれたので、保健所に連絡して一度PCR検査を受けるのがいいのでは、と答えておいた。
ウチのようなヒマな治療院でもそうなのだから、新型コロナに感染したものの自覚症状のない人が、感染に気づかずに施術を受けに来ている治療院って、この辺には結構多いんじゃないだろうか(まあ「多い」かどうかはともかく「少なくはない」だろう)。昼間、中華屋に飯を食べに行くと、私の向かいのテーブル席に座った人はコロナ(多分、イギリス変異株)を持っているようだった。後ろ向きだったので特に気にはしなかったものの、同じテーブルに対面して座った連れと思われる人とは、マスクをずらして親しそうにしゃべっていた。
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