今度9/23(水・秋分の日)に予定しているセミナーでフォーカシング(focusing)を取り上げるので、自分の体で練習することにした。さて、どういうネタでやろうか、と考えていて、ふと「ウチの治療院はもう始めてから丸10年にもなるのに、相変わらず患者が少なくて儲かってないなー」ということが頭に浮かんだ
ので、それをネタにやってみることにした。
リラックスした状態で、「ウチはもう10年にもなるのに、患者が少なくて売り上げも低いままだ」ということを思い、その時、体はどんな感じがするだろうか、ということを見ると、全体にモヤッとしたものが広がるのが感じられた。そこで、そのモヤッとしたものに「こんにちは」と挨拶し、「その感じを確かに受け取りました」ということを伝えた。すると、モヤッとした感じが消えて今度は両目に痛みのような感覚が現れた。
その両目の痛みについて、「それは××という部分に問題があるということですか?」と、いくつか思いつくものを挙げて体に尋ねてみたが反応はなかった。そんな中、ふと思いついたことがあって、それを体に問いかけてみた。「この痛みは、悲しみを表しているんじゃないですか?」。すると、それまであった目の痛みがスッと消えるのがわかった。
そこで今度は、その「悲しみ」をキーワードに更に探っていくと、この目の痛みの意味がはっきりとわかってきた。そうだ、俺は泣きたかったんだ。10年やってきて相変わらずうまくいかない、ということに対して本当は泣きたいくらいに悲しかったのだ。しかし、泣けなかった。意識の上では悲しいとは思っていなかったから。むしろ、いつの頃からか患者が少ないことに慣れてしまった自分がいる、と感じていた。自分ではもう、そういう状況を淡々と受け止めているつもりでいた。けれども多分、潜在意識のレベルではずっと悲しかったのだと思う。泣き出したいほど。しかし、泣けなかった。この目の痛みは流れることのなかった涙の代わり──涙の代償だったのだ。
実は以前から特に左目に痛みが出ることがしばしばあって、その痛みを治療的に取ってきた。キネシオロジー、クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)、そしてフォーカシングも含め、自分が使えるあらゆる手法を総動員して治療してきたが、最近また痛みが再発し、それがなかなか取れずに手を焼いていたところだった。それが、このフォーカシングの練習の後、痛みがなくなった。
では、その前にやったフォーカシングではなぜ取れなかったのか? その前にやっていたのは、痛みのある目にフォーカスし、そこに対して「体のどこが悪いのか? どこに問題があるのか?」を探り出そうとしていた。だが「ここか? それとも、あそこか?」と何度問いかけても反応がなく、そこで行き止まりになってしまっていた。今回のフォーカシングがうまくいったのは、「もう10年にもなるのに、患者が少ないままだなー」というところを出発点にしていたため、「体のどこが悪いのか?」といった呪縛にとらわれずにすんだためだろう。
これによって、経営状態はもちろん変わらないが、隠れていた悲しみを意識化することができたことで少なくとも目の痛みは取れた。取りあえずは、それでよしとしよう。
で、ここからはセミナーのお知らせ。
上にも書きましたが、今度9/23(水・秋分の日)にキネシオロジーとクラニオの1Dayセミナーを行います。キネシオロジーではアプライド・キネシオロジー(AK)には出てこないスタック(stack)の技法を、クラニオではフォーカシングを取り上げる予定です(実際のところは、フォーカシングは、それ自体が独立した心理療法テクニックであり、クラニオの一部ではないのですが)。
詳細は蒼穹堂治療室のHPをご覧ください。
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リラックスした状態で、「ウチはもう10年にもなるのに、患者が少なくて売り上げも低いままだ」ということを思い、その時、体はどんな感じがするだろうか、ということを見ると、全体にモヤッとしたものが広がるのが感じられた。そこで、そのモヤッとしたものに「こんにちは」と挨拶し、「その感じを確かに受け取りました」ということを伝えた。すると、モヤッとした感じが消えて今度は両目に痛みのような感覚が現れた。
その両目の痛みについて、「それは××という部分に問題があるということですか?」と、いくつか思いつくものを挙げて体に尋ねてみたが反応はなかった。そんな中、ふと思いついたことがあって、それを体に問いかけてみた。「この痛みは、悲しみを表しているんじゃないですか?」。すると、それまであった目の痛みがスッと消えるのがわかった。
そこで今度は、その「悲しみ」をキーワードに更に探っていくと、この目の痛みの意味がはっきりとわかってきた。そうだ、俺は泣きたかったんだ。10年やってきて相変わらずうまくいかない、ということに対して本当は泣きたいくらいに悲しかったのだ。しかし、泣けなかった。意識の上では悲しいとは思っていなかったから。むしろ、いつの頃からか患者が少ないことに慣れてしまった自分がいる、と感じていた。自分ではもう、そういう状況を淡々と受け止めているつもりでいた。けれども多分、潜在意識のレベルではずっと悲しかったのだと思う。泣き出したいほど。しかし、泣けなかった。この目の痛みは流れることのなかった涙の代わり──涙の代償だったのだ。
実は以前から特に左目に痛みが出ることがしばしばあって、その痛みを治療的に取ってきた。キネシオロジー、クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)、そしてフォーカシングも含め、自分が使えるあらゆる手法を総動員して治療してきたが、最近また痛みが再発し、それがなかなか取れずに手を焼いていたところだった。それが、このフォーカシングの練習の後、痛みがなくなった。
では、その前にやったフォーカシングではなぜ取れなかったのか? その前にやっていたのは、痛みのある目にフォーカスし、そこに対して「体のどこが悪いのか? どこに問題があるのか?」を探り出そうとしていた。だが「ここか? それとも、あそこか?」と何度問いかけても反応がなく、そこで行き止まりになってしまっていた。今回のフォーカシングがうまくいったのは、「もう10年にもなるのに、患者が少ないままだなー」というところを出発点にしていたため、「体のどこが悪いのか?」といった呪縛にとらわれずにすんだためだろう。
これによって、経営状態はもちろん変わらないが、隠れていた悲しみを意識化することができたことで少なくとも目の痛みは取れた。取りあえずは、それでよしとしよう。
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上にも書きましたが、今度9/23(水・秋分の日)にキネシオロジーとクラニオの1Dayセミナーを行います。キネシオロジーではアプライド・キネシオロジー(AK)には出てこないスタック(stack)の技法を、クラニオではフォーカシングを取り上げる予定です(実際のところは、フォーカシングは、それ自体が独立した心理療法テクニックであり、クラニオの一部ではないのですが)。
詳細は蒼穹堂治療室のHPをご覧ください。
9/23(水・秋分の日)にキネシオロジーとクラニオの1Dayセミナー
お弟子さんにビデオでも頼んでおきます!
誕生日プレゼントとして。笑
>「もう10年にもなるのに、患者が少ないままだなー」
なんてのは、どうでもいいと思いますが、
先生が、オリジナルの本も書かずに
少人数のセミナーしかしないのは
大変勿体ない事だと思います。
もっと多くの人に高澤クラニオを学んで欲しいものです。
たぶん、細胞もそれを望んでいる気がします。
なんて、そこに付け込んで、福岡セミナーも
宜しく御願い致します! 笑
>お弟子さんにビデオでも頼んでおきます!
誕生日プレゼントとして。笑
そうだったンですか? 先生の誕生日は秋分の日ですか。
今回のセミナーは先生への誕生日プレゼント
>そこに付け込んで、福岡セミナーも
宜しく御願い致します! 笑
こちらこそ、よろしくお願いします。
福岡は初めての大人数?セミナーになりそうなので、楽しみです。
難解な本も翻訳したし、同じ治療家で共鳴、共感、治療法を知りたいと言ってくれる方も出ていますしね。
と、いっても先立つものは
あるに越した事はないですけどね
それはそれとして・・・
先生の体験を読んで、
治療が行き詰るときってやっぱり入り口から微妙に思い込みが入るんだろうなっておもいました。
行き詰ったら全く別の切り口から挑むとかした方がいいかもなって。
改めて思いました。
少しずつ少しずつ方向性を見出されているようですね。
きっちりとファンがついているようでうれしいです。
たかちんさんはとてもマニアックな技術と知識を持っている方。そこがファンの皆さんの気に入っておられるところだと思います。
ぜひ、そこを生かしてこだわりを持ってやられてくださいね。
応援しています。
>マニアックな治療で10年持ち堪えたのは、ある意味立派だと思います
そう言っていただけると、うれしいです。
>治療が行き詰るときってやっぱり入り口から微妙に思い込みが入るんだろうなっておもいました。
そう。ただ一度、先入観の罠に陥ると、なかなかそこから抜け出せなくなってしまうんですよね。自分では「正しい道を行っているハズだ!」と。
いかに早くそれに気づけるか
>ひろさん
>たかちんさんはとてもマニアックな技術と知識を持っている方。そこがファンの皆さんの気に入っておられるところだと思います。
>ぜひ、そこを生かしてこだわりを持ってやられてくださいね。
心強い言葉、ありがとうございます。
これからもマニアックな路線に賭けてみたいと思います。
弟子(自称)からも、このブログ以来
先生が、なんだかとってもカッコ良くなった!
との報告が有りました。
またまた進化なさったのですね!
今度のは、私にとって「憑き物落とし
>コミック「陰陽師」を読んでいる感じです!
というコメントは、まさにドンぴしゃり