難しい話をするつもりはない。いや、出来ない!
僕の胃袋の話。「脳と胃袋の細胞の戦い」の話、空想である。
如何にして胃袋を騙すか、と脳が「私は少しの食事でお腹いっぱい!」と嘯く。
脳が決定した事だから、胃袋は従わねばならない。
ところが、だ。胃袋の細胞たちが騒ぎだした。
「いままで、散々と俺たちをこき使いやがってから、急に何だ?」と
労働組合の緊急会議が始まったのだ。
「給料未払いの上、リストラまでするつもりか?」と細胞たちが叫ぶ!
お腹が空いたよ~と子供たちや太った妻たちまでが夫たちへ不平不満を並べる。
胃袋の細胞たちは会社では管理職である脳と戦い、家に帰っても太った妻に攻撃されるのだ。
悩みに悩んだ末に「なるほど、私が夜に寝れずに何か食べたくなる訳が分かった。」と。
そうだ!騙しててはいけないのだ!細胞は考えた。
胃袋の細胞から分裂して、仮想脳細胞を作り出して脳を洗脳する。
いや、そうすると余計に太ってしまう事になるか・・・?
逆に脳から仮想胃袋細胞を作り出し、労働組合たちを静かにしてもらおうか?
長い長い暗中模索の中、試行錯誤が何度も重ねられ細胞の自問自答は夜を徹して続くのだ。
終わじ
「脳と胃袋の細胞の戦い」より