早朝から お客様

朝 旦那さまを送り出した後

ドアを閉めて振り返ると

正面向いて 私を ジッと見つめている
黒い瞳

…？…？…暫く お互い見つめ合いながら 考えました


旦那さま？…変身した？



いえいえ
さっき会社へ送り出したばかり

多分 庭から入り込んだのでしょう

ならばと 捕まえるべく後ろ足を…

捕まえ様とする度 ピョンピョンと逃げられ

網…虫カゴ…は…

ええい！面倒臭い！と
側にあった旦那さまの
サバゲー用の 帽子を被せたら

何か 気に入ったらしく 帽子に捕まったまま

写真を撮ってもジッとしてます

庭に放してやろうと

表の 葉の上に乗せても

すぐ 帽子に戻って来ます



暫く そのままにして

今度は 草に…やっと放れてくれました

そうだ バッタ君はグラスホッパーだった

ドラマじゃ無いですが

旦那さまと
入れ替わりに居た バッタ君

一瞬
このバッタ君と 共に人生を…
何て思ってしまいました

旦那さまの帽子から放れなかった
バッタ君

その内
私の話しかけにも ウンウンと頷いている様



帽子…同じ臭いがするのでしょうね