今月は、漢方がNHKでよく取り上げられてます。
抑肝散が認知症に効果的!と聞くとお困りの方は使って見たくなりますね!
実は認知症に効果のある!とTVで取り上げられる漢方薬はトレンドがあって、
今は 「抑肝散」
少し前は 「温胆湯」
その前は 「加味逍遥散」の順に流行(?)が来ています。
でも薬に流行っておかしいですよね。
これにはお医者さんの漢方薬の選び方にこの流行が関係しているのではないかと思います。
★お医者さんの漢方の選び方
『抑肝散を100人に使ったら何%の人に有意な改善が見られた』
という統計でチョイスしています。
このやり方だと新しく「この薬が効いた」という統計が出るたびに「効果がある薬」のトレンドが生れます。
でも、漢方薬の選び方としてはちょっと違うのではないかと考えます。
★漢方薬の正しい選び方
①認知症という「症状」を見るのではなく、なぜ認知症の症状が出ているのか「原因」を考える
↓
②その原因にあった漢方薬をチョイスする
この方法だと、同じ「認知症」でも使う薬は1種類に限られることはありません。
抑肝散が効く人、温胆湯が効く人、加味逍遥散が効く人、それぞれの原因があるからです。
漢方薬は東洋医学のお薬です。
確率・統計でお薬を選ぶのではなく、まず東洋医学の診断をしてくれる専門家に相談してみる事をおすすめいたします。