釈迦『ダンマパダ(真理の言葉)』
今日は、 第五章 愚かな人 から抜粋して読んでみます。
眠れない人には夜は長く、疲れた人には一里の道は遠い。
正しい真理を知らない愚かな人には、生死の道のりは長い。(60)
旅に出て、もしも自分よりも優れた人か、または自分に等しい人に出会わなかったら、
むしろきっぱりと一人で行きなさい。愚かな人を道伴れにしてはいけません。(61)
「私には子孫がいる。私には財産がある」と思って愚かな人は悩む。
しかし既に自己が自分のものではない。ましてやどうして子供が自分のものであろうか。
どうして財産が自分のものであろうか。(62)
もしも愚かな人が自分のことを愚かだと考えられれば、すなわち賢い人である。
愚かな人なのに自分のことを賢い人と思う人こそ、愚かな人である。(63)
愚かな人は一生涯賢い人に仕えたとしても、真理を知ることができない。
スプーンには汁の味を知ることができないように。(64)
聡明な人は賢い人に一瞬しか仕えなかったとしても、ただちに真理を知る。
舌が汁の味を瞬間的に知るように。(65)
浅はかな愚かな人は、自分に対して敵に対するようにふるまう。
悪い行いをして、苦い実を結ぶ。(66)
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いかがでしたでしょうか?
浅薄な愚かな人は、自分に対して敵に対するようにふるまう。
悪い行いをして、苦い実を結ぶ。(66)
真面目な人ほど、
優秀な人ほど、
自分につらく当たる思考や行動を、
ついついしてしまいがちですが、
自分に厳しすぎたり、辛口の批評をしたりするのは、
「百害あって一利なし」なのですね。
それも最近になって明らかになってきたことと思っていましたが、
およそ2500年前に釈迦も言っていたのですね。
明日は「愚かな人」にちなんだ考察を書きますね。
💓今日も、最後までお読みいただきありがとうございました💓