1月に視聴した時は情報が多すぎて何が何だかわかりませんでした。(笑)
それで、聞き漏らしていたことや聞いてもわからなかったことがあるかもしれないと思って、
5か月ぶりに見直してみたら、前とはぜんぜん違って聞こえました。
自分の理解できる領域が拡大していたのです。
探求とは、自分の理解できない領域に手を伸ばしていくことです。
点と点がつながって線になる。
理系の人たちは理路整然と物事を解釈し説明できることが多く、文系の人はほー!と感心し呻ります。(笑)
ところが保江さんのお話はあっちこっち飛んで、内容も不思議な話や知らない話が多いので一度聞いてもすんなり理解できません。
天才あるあるで、保江節のファンもたくさんいらっしゃるようです。
少年時代にオレンジ色の葉巻型UFOを目撃して、UFOの研究がしたくて天文学科に行ったがUFOの研究をさせてもらえなかった。
一番近いのが理論物理学科だと京都大学の大学院へ。それでも思ったような研究はさせてもらえなかった。
在学中に3通、論文に履歴書を付けてアメリカ・ヨーロッパに送ったら、
スイスのジュネーブ大学から採用通知が届いた。
スイスの給料は日本の7倍だった。中古のランチャーを買った。
北ドイツに出張する際に、ドイツのアウトバーンを時速200キロ超えで走ったら、
額の裏に方程式が見えて、高速を降りてホテルの部屋でその方程式を紙に書いて計算したら、
シュレディンガー方程式とぴったり合った。
ワインハイム(ワインの故郷)のホテルだったのでワインで乾杯し、
出張から帰って1週間で論文を書き上げた。
ふつう論文は審査に2年かかって落とされるものだがそのときは2カ月で通り雑誌に掲載され、「保江方程式」と呼ばれるようになった。
すごい逸話ですね。
そこから先は、めちゃくちゃ盛りだくさんに話題が溢れてきましたので、
自分が関心を持ったことをひとつピックアップして触れます。
法隆寺の夢殿、六角堂の内側には、天井から黒緑白赤の4本の紐が下がっていて、
その紐を引くと鈴が鳴って和音となり、変性意識に導く装置となっているそうです。
京都にも六角堂があります。四条室町の頂法寺六角堂で、海部厳子が修行をしていた場所です。
海部厳子とはのちの神呪寺の真名井御前。淳和天皇の后であったところから空海の助けを借りて出家した人です。
六角形も気になります。(笑)
💓今日も、最後までお読みいただきありがとうございました💓
島崎藤村の『破壊』
瀬川丑松は、自分が被差別部落出身ということを隠して、地元を離れ、ある小学校の教員として奉職する。彼は、その出自を隠し通すよう、亡くなった父からの強い戒めを受けていた。彼は生徒に慕われる良い教師だったが、出自を隠していることに悩み、また、差別の現状を体験することで心を乱しつつも、下宿先の士族出身の女性・志保との恋に心を焦がしていた。友人の同僚教師・銀之助の支えはあったが、学校では丑松の出自についての疑念も抱かれ始め、丑松の立場は危ういものになっていく。そんな中、丑松が傾倒する被差別部落出身の思想家・猪子蓮太郎の演説会が開かれる。丑松は、「人間はみな等しく尊厳をもつものだ」という猪子の言葉に強い感動を覚える。
『破壊』(2022年)映画のAmazon紹介文より抜粋