7月5日の~現代ピアノ作品の夕べ~で、僕の自作自演を聴きに(&見に)来てくれた、静岡県立韮山高校の同窓生のレポートをご紹介します(写真:同窓生や生徒からの花束)。
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右手だけの演奏、どうやって弾くのだろう?
まさか、ピアノの右半分しか使わないという事は無いだろうし…
鍵盤を動く右手が見たい派と、右手だけでは無く、表情も見たい派のせめぎ合いの中、ホールの左最前列付近で、あっちに座り、こっちに座り…
最前列は、角度が急すぎてよく見えない。後ろ過ぎると、表情が解らなくなる。という事で、前から4列目。
通路を挟んで、右に座るか、左に座るか。左だと表情が見えなくなるという事で、通路の右。
5分以上ウロウロしている、なんだか訳のわからない観客でした。
席が決まりふと後ろを見ると、ホール中央のやや後ろの辺りにお客さんが多い。
ウーン、きっとこのホールは、あの辺りがいい音が響くのだろうと思いながらも、右手と表情につられて、やや空き気味の場所に陣取りました。
とは言いながらも、5列目には4人組位のお客様。「前でやたらうろつくな」と言いたげな顔に、会釈でごまかす3人組でした。
トークの後、演奏に集中するために一旦袖に入ってから再び登場。
椅子に座り、右手で最高音部と最低音部に手が届くかチェック。
「エッ!右手だけで鍵盤全部使うの?」と驚いているうちに演奏開始。「これ、CDで聴いたら、右手だけだって解らないよ」、と目を閉じました。
でも、やっぱり右手だけで弾いているんだよね。と思いながら見ていると、左手を後ろに回して、体全体を左に移動。
「演奏中、椅子を左右に動くんだ」と、初めて見る光景に感動。
椅子の左端まで体を移動させ、左手を椅子に突き、体のバランスをとって、右手で鍵盤の最低音部を弾く姿。一見の価値があります。
その後、右手で弾きながら体を浮かせて右に移動。その間、一瞬たりとも途切れないメロディー。ウーン凄いと感心することしきりでした。
演奏が終わった時、ホント、「もっと聴いていたい」と思いました。
-----春光幼稚園以来の友、原 広司
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URLにはシリアスな内容のアドレスを張っておきました。右手一本のピアノソロの作品に興味があります。もしよろしければ、私の作品もお送りいたします。