年に一度、この演奏会を聴かせて頂き、いつも新鮮で音の美しさに驚かされる。
気付いた事二つ:
・ディナーミクが狭く、もっとフォルテを出して欲しいと感じる事があった。フォルテが出たと思えばピッチが悪く、その両立が課題。
・いくつかのギター合奏は、主旋律とバスはしっかり出ているのに中音域の和音や対旋律が弱い「ドンシャリ」。ギター合奏の楽器編成上の欠点なのか、中音域の奏者は控えめな人ばかりなのか…。中音域が弱いと量感が乏しくなる。
一般的に、何度も演奏されている曲で新しさやドキドキ感をアピールするのはハードルが高い。先ず作り上げられた正解をなぞる、というアプローチになる。その限りでは何も言う事が無いほど立派に出来ている団体が4つあった(全10団体中)。次にやるべきは新作の初演でしょう。そこに正解はどこにも無い。正解をなぞるのと、一体どちらが面白いか?
そこで僕は今、初めてマンドリン・ギター合奏の新作を書いている。作曲にあたって「マンドリン・ギター合奏とは」と定義した。それは《点描》…デリケートでダイナミックな点描画を描きたい。皆さんも一緒に作り上げましょう!
(静岡県高等学校文化連盟「第28回演奏会:ギター・マンドリン部門」で私が述べた講評/掛川市生涯学習センター)
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