赤坂葵館で無声映画が見たい

先日、東京へ行き、国会図書館に向かったが、8時前に着いてしまった。
オープンは9：30。
仕方ない、近所の散歩でもするか。
本来は地下鉄永田町が最寄り駅なのだが、今日は丸ノ内線国会議事堂前で降りてみる。
案内図を見ると、目の前に特許庁の建物が。
ということは、この坂の下は昔の赤坂溜池で、日活映画の封切館「赤坂葵館」の跡地ではないか。
ここで徳川夢声が活弁をふるっており、字幕を製作（翻訳）して
いたウチの祖父がつるんで遊んでいたというわけ。
いつか行こうと思っていたが、まさかこんな手近なところに。
早速歩いて行った。
5分もかからない。
残念ながらかつての映画館の栄華を示す標識は見当たらなかった。
無理もない。あの建物は91年前の関東大震災で全焼したのだ。

オープンが近づいたので図書館に向かう。
坂の右上は国会議事堂、左側は首相官邸である。
早朝のこととて、人通りは全くない。
ものものしい警備。
こっちは荷物を持っている。
職務質問でもされたらかなわないのでひたすら下手にでた。
「おはようございます」「お疲れ様です」を連呼してやりすごした。
ああ疲れた。（2014.8.31記）