「さいか屋川崎店」が閉店とのニュースをみた。
え、まだあったの、というのが率直な感想。
なにしろ川崎に行く用事がほとんどないもので、記憶から飛んでいた。
昭和31(1956)年に開店したという。
私が小学校に入学した年。
当時我が家は東京都杉並区(明大前)に住んでいたが、開店セールの目玉に
ラジオの特売があったので、それにとびつぃた。
たしか5000円くらいだったはず。
今のラジカセと同様のサイズで、ほとんど唯一の家具としてタンスの上に鎮座ましましていた。
今の物価なら何ほどのこともなかろうが、ウチのオヤジの月収は1万とちょっと。
借りていたアパートの家賃は四畳半で5000円。
貧民窟ではない。
レッキとした高級アパートメント?
それがなにより証拠には、住民は歯科医や上場企業の課長など。
5000円のラジオのありがたみがわかろう。
ウチは翌年都営住宅が当たって(0.9倍)? 郊外に越したので
その後のことはわからなかったが、昭和40年ごろ朝のテレビを見て飛び上がった。
あのアパートが燃えている。
思い出の場所がどんどんなくなっていく。
肝心のラジオは? まったく記憶にない。
捨ててはいないので、たぶん親の家のどこかにあるのだろう。
しかし、あの開店セールからもう59年もたったのか。
私が年金生活者だなんて、笑うしかないね。
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