2019年4月11日
リスボンから列車で橋を渡って入ってくると両脇に開けるドウロ川のパノラミックな展望にまるで「魔女の宅急便」の一シーンに出会ったような錯覚を味わうことだろう。

そのドウロ河畔がリベイラ(Ribeira=川岸)だ。世界遺産指定区域でもあり四季を通じて訪れる人々を魅了し続けるリベイラを下流から歩いてみよう。

casarios
左手上方には川に面して建ち並ぶ色とりどりのカザリオ(casario)と呼ばれる古い家々が見られ、天気のいい日にそこにたなびく洗濯物はポルトの風物詩でもある。川岸にはオープンカフェ、ポルトガル料理レストランの老舗や土産店もぎっし並べんでいる。また二重橋鉄橋のドン・ルイス一世橋が前方に美しい弧を描き、橋の上段を黄色のメトロがゆっくりと渡って行くのが見られる。

道の中ほど、壁に埋め込まれている「Alminha da Ponte(アルミニャ・ダ・ポンテ)」青銅版は1809年3月29日のナポレオン軍侵入時に対岸へ逃げようと押し寄せ川で命を落とした多くの市民の慰霊碑で現在でも鎮魂のろうそくが灯される。見逃し易いので要注意↓

橋のふもとの可愛いみやげ物や

二重橋、ドン・ルイス一世橋を渡って対岸の隣街、新しい観光スポットとして近年人気を集めるガイア河岸へ行ってみよう。

古くからのポートワインセラーが軒を並べる。見逃せないのはガイア対岸から眺める、赤レンガの屋根が段々畑のように重なった絵のようなポルトの最たる景色だ。

歩き疲れたらガイア河岸からテレフェリコに乗ってたゆとうドウロ川の絶景を眼下に橋を渡って旧市街に出るのもよい。

日没後のドウロ川も夜景が美しい。

ポルトの歴史はこのドウロ河岸から始まったとも言える。