こんにちは!
スペースワールドの桜井です
モスクを見学の後は、『マスカット』を離れ、陸路の旅がはじまります!
まずは道中にいくつか立ち寄りながら、沿岸の港町『スール』を目指し、『ワヒバ砂漠』へ!
盛りだくさんの1日です
『マスカット』を出発するも、すぐに「はて?」という事になりました。
沿岸をドライブするのかと思いきや、そこにはニュージーランドのようなヒマラヤのような山々の
連なる風景が・・・
ただ、時折出現するのはヒツジではなく、ラクダなのがオマーンです(笑)
聞くにオマーンの沿岸は、「岩から海」つまり断崖絶壁という地形が多く、幹線道路は山間の
内陸を走っているのだそうです。
景色が良く、空がとってもきれいで、ドライブが非常に気持ちよかったです
★★★ ビマ シンク ホール ★★★
マスカットから約1時間半、寄り道に不思議な地形の『ビマ シンク ホール』へ!
海からは少し距離があるのですが、地下でつながっているため、海水です。
不思議な光景ですね!
お天気が良いと澄んだ水がきれいで、色のコントラストが美しい、地元でも人気のスポットです
泳ぐことも可能ですので、ご相談下さい♪
★★★ ワディ シャブ ★★★
シンクホール出発後、30分ほど走り海が見えてきたあたりで、到着です。
『ワディ』とは中東エリアではしばしば地名に用いられ、「枯れた谷」「枯れた川」というような
訳がつくことが多いようです。
この谷は、いつも枯れている訳ではなく、季節・天候により多量の水が出現するケースがあり、
国やエリアによっては鉄砲水の発生で事故が起こることもあります。
ただ、この『ワディ シャブ』は一定の水量と安全性が確立されており、さながらファンタジー&
アドベンチャーのような世界観を持つ有名スポットです!
今回は時間上、残念ながらエントランスだけですが、すごい谷間ですね。
ここからボートに乗って対岸へ渡り、谷間&岩場をトレッキング、途中で水着になって泳いで
「秘密の洞窟」という隠された滝つぼへ行くという行程です。
泳ぐのが苦手ですと少し大変かもしれませんが、慌てずとも大体トータルで2時間ほどです。
とても貴重な体験ができますよ!
先の『ビマ シンクホール』と合わせてマスカットからの往復でも楽しめそうです
アレンジはお気軽にご相談を。
★★★ ワディ ティウィ ★★★
今回我々はそんな魅力的な『ワディ シャブ』に立ち寄る時間がなかったので、ガイドさんの機転で
すぐ隣の『ワディ ティウィ』に寄ってもらうこととなりました。
ここも谷川になっていますが、途中まで車で入っていけるという利点があります。
私達のようにお時間が無い中でも「ワディ」の雰囲気に触れたいというケース、またお子様連れや
お足元・体力にご不安があるケースには、素晴らしい選択肢になると思いました
水が澄んでいて、オアシスのような雰囲気と岩山のコントラストに冒険心をくすぐられます(笑)
水路を引いていく伝統的システム(ファラージュ)も散見できました。
10~20分くらい歩かせてもらい、短い散策でしたが、とってもリフレッシュできましたよ
また『ティウィ』の村にはレストランがあり、そちらでランチタイム
ご、豪華~!!今回はお肉でしたが、柔らかくて本当においしかったです!
★★★ カルハット ★★★
港町『スール』への道中で、幹線道路からの望遠になりますが、2018年に新しく世界遺産に
登録された『カルハットの都市遺跡』を目にすることができました。
遠い!!ですね
『カルハット』は、11世紀~15世紀に栄えた国家で、右下の建物が唯一残る霊廟とされています。
今では見る影もないですが、13世紀にはマルコポーロが、14世紀にはイブンバトゥータが訪れて
おり、当時はインド洋の重要な貿易都市であったということです。
ちなみに16世紀になると『マスカット』がポルトガルに占領され、貿易の拠点は移ってしまい、
また並行して地震の影響を受け衰退していったのではないかという研究がなされているそうです。
★★★ スール ★★★
そして『ティウィ』から30分ほどで、沿岸の都市『スール』へ到着です。
ドバイでも目にする機会がありますが、湾岸諸国の伝統的な木造帆船を『ダウ船』と言います。
この『ダウ船』は、中国、インド、ザンジバル(現タンザニア)、イラクなどを含む多くの国への
航海を実現し、その多くの帆船がこの『スール』で建造されてきたという歴史があります。
また優れた大学の街として知られており、オマーンにとっての学園都市と言えるかもしれません。
「ワディ」でトレッキングをご希望の場合は、この『スール』で宿泊するパターンが考えられます。
ここで一旦宿泊しますと、砂漠へ行く前に これぞまさにオアシス!!という風情で非常に人気の
ある『ワディ バニ ハリッド』というもう一つの谷に立ち寄ることが可能になります。
★★★ ワヒバ砂漠 ★★★
そして『スール』から約2時間かけ、今回の主要な目的のひとつ『ワヒバ砂漠』を目指します
まずは砂漠の手前にある小さな村『ワシル/Al Wasil』というところで、待ち合わせていた
4WDに乗り換えます!
この車は宿泊先が用意しますので、どこのキャンプに泊まるかによって乗り換え地は変わります。
ただ原則、砂漠へはセダンで入って行くことはなく、お車の乗り換えはシステマティックに
手配されますのでどうぞご心配なく
そして『ワヒバ砂漠』へ出発です!!
オフロードに入ったと思ったら、あっという間に荒野の景色が広がり、遠目に砂の山が現れます。
途中、砂漠の民「ベドウィン」の家が目に入ります。
車がぐんぐんスピードを上げ、壮大なランドスケープをぶっ飛ばして走っていくうち、だんだん
私たちのテンションもアップ
アッという間に、遠目に見えていた砂山に登り切りました!
・・・と思う間もなく、息つく間もなく、そこから「デューン バッシング」の開始です
砂漠の中を四駆で駆け抜けるアクティビティで、爽快感とスリルがクセになります!
ただしそのハードさは、その時におっしゃって頂ければ、調整致しますのでご心配不要ですよ
景色が素晴らしいので、おすすめです♪
苦手な方はもちろん行かれないようアレンジ可能ですよ。
そして突然、車が前のめりになった状態でストップ!
ジェットコースターで、最初の山を登り切り、落ちる一瞬前!!という角度です
写真ではわかりにくいかもしれませんが・・・四駆ってすごいんですね。
ここで、ベドウィン流お茶タイムがはじまります
火を焚いて、準備をしてくれますので、その最中は自由に砂漠を散策して頂けますよ。
砂の模様(風紋)は、風によって少しずつ柄が変わり、一瞬一瞬が美しく、それだけでアートです。
砂漠は、朝日と夕日の時間がもっとも美しいと言われます。
砂山に陰影が生まれ、太陽の高さとともに砂漠全体の色彩が変わっていく。
何度訪れても砂漠には魅せられます。
ここ『ワヒバ砂漠』は、『マスカット』から直行すればわずか2時間程度でアクセス可能ですが
そうとは思えないほどに素晴らしい砂漠でした
サラサラの砂、美しい風紋とデューン、静寂、夕日。
日常から完全に隔離された世界へ、ぜひ訪れてほしいなと思いました。
そしてベドウィン流のおもてなしスタイルで、用意して頂いたのはアラビックコーヒー!
カルダモンなどのスパイスが入ったもので、独特な風味がとてもおいしく、心が落ち着きます。
ちなみにこの「ベドウィンのコーヒーのおもてなし」は、2015年にユネスコ無形文化遺産に
登録されています!
折角ですから、簡単に流れとマナーをご紹介しますね
サーブするホスト役は、小さなコーヒーカップを左手に重ね、右手のポットからコーヒーを注ぎ、
右回りで一人ずつゲストへ配ります。
受け取ったら、そのまま飲んで大丈夫です。
1周し、全員分配った後は、また初めの人に戻ってコーヒーを注ぐことをどんどん繰り返します。
もういらないという場合には、カップを横に何度か振ればOK。
だいたい3周まわすのが通例だそうですので、3回目に飲み終わったらカップを振りましょう。
「ベドウィン」とはもとは定住しない者、遊牧民を意味し、定住者とは一線を画していた存在です。
近年、1950年頃から急速に生活様式が変わり、いまでは定住し街で仕事をするベドウィンも少なく
ないですが、一方で定住しながらもラクダや羊の放牧を営み、砂漠を愛し、ベドウィンとしての
誇りを失わない人も多くいます。
日本人には本質的な理解は難しいですが、この「ベドウィン」に対しては、現地アラブ人の中にも
「文明の無い者(軽蔑の意味)」と、「伝統的な誇り高い者(尊敬の意味)」の、2つの考えが
平行しているようで面白いです。
昔の話ですが、どうしても砂漠への思いを止められない、というアラブ人に会ったことがあります。
職業的な地位は高く、弁護士でしたが、週末は砂漠に泊まって、リフレッシュしたいと。
彼からは勤勉さや真面目さと同時に、ベドウィンの生活スタイルへの憧れや恋しさを感じましたし、
アラブ社会の複雑さと同時に面白みも感じられたということがありました
夕日が静かに沈み、気温が少しずつ下がっていきます。
砂漠を堪能したあとは、お茶のお礼を言って、キャンプへGO
ベドウィン風のデザインが、かわいい~!
砂漠のテント、キャンプというと、質素なものからラグジュアリーなものまで幅広いのですが
ここ『ワヒバ砂漠』のキャンプサイトは非常にレベルが高いです。
キャンプ自体の選択肢も多く、今回の滞在先は特別高級というわけではないところをピックアップ
しましたが、ワヒバは「標準」のレベルが高く、不便なことはなく、清潔で、食事もおいしく、
安心してお泊り頂けるな、と感じることができました
『ワヒバ砂漠』にあるキャンプの中には、「テントのみ」というところもありますが、
「テント」と「シャレー(個室)」の両方を置くところも多く、ご要望に応じて選択が可能です。
ただ「テント」の方が高級なパターンもありますので、その点はご注意が必要です。
ちなみに今回私たちは「シャレー」を選択しました
素朴でシンプルですが、ナチュラルプロダクトのインテリアがかわいく、濃い赤い色のファブリックが
差し色になって、センス◎です!
そして、「キャンプ泊」への抵抗感のひとつが、おトイレ&シャワーですよね!
こちらはすべて備え付けで、とても清潔、ビックリでした!!
ただ水量はやはりあまり多くなかったですが、きちんとお湯もでましたよ
そうした設備の無い、自然のままのテント泊も楽しいものですが、特に女性にとってこの設備は
キャンプ泊へのハードルが、ぐんっ!と下がるものかと思います
ちなみに「テント」はこんな感じです↑ こちらもおトイレ&シャワーは備え付けです♪
お部屋で一息ついた後は、ディナータイム♪
大きなテントで席について、ブッフェスタイルでのお食事になります。
お料理は選択肢も多く、どんどん違うお料理がサーブされていきますので、ゆっくりお楽しみ下さい
とっておき『ラクダのお肉』も出てきますよ~!!
全体的にとてもおいしく、想像以上にレベルが高かったです。
ただ砂漠の夜は冷えますから、少し厚着でお越しくださいね
またお食事中は、生演奏も披露されます!私はこれが大変嬉しかったです。
メソポタミア・ペルシャの弦楽器『ウード』、インド発祥の打楽器『タブラー』、そして『歌』。
ちなみに『ウード』は琵琶の親戚なんですよ♪
楽器や音楽からも、オマーンという土地を感じることができます。
本物の「アラビアンナイト」をご堪能ください!!
また、お食事の後はご自由に、「キャンプファイヤー」もお楽しみ頂けます。
ガイドさんのプッシュで、私たちはぜひぜひ参加しなさいと半分強制的に参加することに・・・(笑)
尚、この『ワヒバ砂漠』は、携帯電話の電波は一切入りません!
キャンプの場所によって町に近い場合は届くケースもあるかと思いますが、ほとんどのケースでは
不通になると思います。
スマホに慣れ親しんだ日常を思えば、不便に感じるかもしれません。
一気に世界が狭くなったような、寂しく、不自由な気持ちになるかもしれません。
でも、そんな時は、いつもよりも真剣に「すぐそばにいる人」に気持ちを集中できるはずです。
隣にいる人と向き合って話をし、深くその人のことを考えられると思います。
一人で行っても同様ですし、同時に自分と向き合う時間にもなります。
そんな特別な砂漠の夜を、ぜひご体験下さい
長くなりましたが最後までお読み頂き有り難うございます!
次回にお楽しみに
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※2020年1月現在、オマーンのツアー掲載は準備中でございますが、
ご興味のある方はお気軽にお問合せ下さいませ
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