認知心理学者のアート・マークマンの『スマートシンキング』を読みました~
◆スマート・シンキングに必要なのは(目標を達成するためには)、
・質の高い知識を習得すること
・その知識を応用して賢い習慣を身につけること
です。
◆賢い習慣について
・行動を起こす状況が特殊であるほうが習慣は早く形成される。
似たような状況で異なるいくつもの行動をとると、習慣を身に
つけるのには時間がかかる。
・ひとつのことに集中しよう。マルチタスキングはやめよう。
・物理的な環境を変化させれば、自分が新たに身につけようと
している新しい習慣を忘れないようにすることができる。
・海辺に座って覚えた単語は、海中より海辺のほうが思い出しやすかった。
・物が分類しやすい理由のひとつは、カテゴリーに名前がついているからだ。
◆「他人があなたについて覚えていること」を増やすための3つのアドバイス
1.すべてのプレゼンテーションは先行オーガナイザーを用いてはじめよう
・言葉よりもっと効果的に空間を示す方法は、
相手がすでによく知っている空間的イメージとの類似性を挙げることである。
私たちは、方角を示すのに時計の文字盤を使うことがある。
この場合は、ボールは2時の方角へ飛んだぞ、と友人に告げればいいのだ。
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※先行オーガナイザーとは、ある説明を行う際に事前に説明対象の情報を
提供したり、機知の知識を引き合いに出し、対比や重ね合わせを行うことで
理解を促進させるための手法。
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2.プレゼンテーションの間は、おもなポイント3つに焦点を絞ろう
3.プレゼンテーションの終わりには、3つのポイントをまとめよう
◆その他気づきを抜粋
・「整列可能な差異」に着目することで、あなたは新しい状況に
ついて気づきと学びを得ることができる。
・類推は将来を予測するための大きな判断材料となるが、それは
何か別の方法で立証する必要がある。類推したことがすべて正
しいという保証はないからだ。
・あなたが頭に呼び出した情報はつねに現在自分が考えているこ
とと関係がある。
・確証バイアスは多くの社会的場面における安全策であるが、問
題に対する新しい解決策を評価するのに有効な方法だとは言い
がたい。
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※確証バイアスとは、社会心理学用語で、個人の先入観に基づいて
他者を観察し、自分に都合のいい情報だけを集めて、それにより自己の先入観を
補強するという現象である。
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