ハセガワの52型丙。タミヤも確か出していたと思うが手元にないのでどっちがどっちは判らないが、一見相当タミヤを意識したのではないか思われる出来だ。時期的にも後発の製品で21型とは別物、プラもハセガワらしくなく柔らかめだしモールドもメリハリが有る。その分、微妙なひけがあちこちに。
一枚に3機分も入っているキャノピーマスク。あれよあれよと貼れてしまうのでついこれにも貼ってしまった都合、作ってしまった。もっとも、これも21型と同じく、キャノピー嫌で棚上げしていたやつで、士の字にしてはあったが、上げたフラップの建付け悪いわ何故かタミヤのパイロットが乗っていたりして、苦笑。
実は、この塗りあまり好きでない。緑と赤のバランスが微妙なのね。後、艶の具合も悩ましい。写真を見ると結構良く手入れ・掃除しているようで、ハイライトが出てるのだがその割にあちこち痛んでいる。使い込んだ、艶消し、汚れているという三段論法(?)には馴染まないのだ。
グリーンは組説通りクレオス15番。この色自体は嫌いではない。機銃のアクセスパネル周り等に色鉛筆で銀を入れて、少し使っている感を。上面のデカールはエアロマスターから。尚、翼下面に使ったハセのデカールをマイクロの魔法液で軽く補強した方が貼りやすかった。
一連のハセ零戦シリーズで一番鬱陶しいのは足回りの組み付け。タイヤと脚注は微妙な角度、更に脚柱側を少し削ってやらないとカバーがきちんと取りつかない。当然、機体との勘合も緩めなのだ。古手の21型シリーズの組説には親切に前から見たイラストが書いて有って大変参考になったのだが、52型の組説からは省かれてしまった。省いた割に部品はそのままなのでどうして良いのか困るかもしれない。ここは、実機の写真をよく見るか、積んで有るなら21型のキットを引っ張り出して参考にする方が良いと思う。ついでに、21型も作ってしまえば一石二鳥、かな。組説と言えばプロペラの警戒塗りの寸法を書かないのが長らくハセガワ作法であった。デカール入れといたから合うように貼れば、との心らしい。(近作では書くようになったようだ。)尚、52型の黄帯は端から5㎝、幅5cmとの事。以上、まとめて作って感じた事。
地上でパイロットが乗っているからキャノピーは開。これはこれでシルエットが変わって面白い。この時期になっても1000馬力ちょっとのエンジンなのに武装だけが重たくなっている姿は、やはり21型には無い悲壮感が漂う。機体構造が許せば、1500馬力は欲しかったのだろうな。でも、もはやヘルキャットやコルセアは2000馬力になっていた。