こういう記事ではビフォーとアフターの写真が有る方が判り易いのだが、計画性は無い方なので撮ってない。しかし、同じような姿になり果てた品はごろごろしており、とりあえずメッサーを代役に。ハセのデカールは紫外線に弱いからこうなりがちだ。尚、実物はもっと汚い。赤のシミはタッチアップした所。
レストアと言うと格調高いが、要は埃がたかり、デカールも色あせた奴の掃除/貼り直しと気持ち悪い色に塗ってしまった奴の塗り直し。そんなケチ臭い事してないで新金型キットで作り直せと言われても仕方がないが、根が貧乏性だし最初からは面倒なのでやってみた。きっかけは例によって別売デカール。ずばり、マルタ駐留機とグリード機が入っているのを見つけ、おー貼り直せるぞと購入。国籍マークが足りないが手持ちをかき集めればなんとかなるのは、長年やっている特権だ。要らぬものを抱えこんでいる、とも言う。
クリアを上掛けしたデカールが素直にはがれるのか心配だったが、ナイフで少し切れ目を入れ、洗剤を少し混ぜた水に一晩以上漬けて置いたら素直に浮いてくれた。同時に長年の汚れも落ちて、一石二鳥。ただしこれは2機目。1機目はヤスリでこすったり、マークソフターで強引に柔らかくしようとしたり悪戦苦闘、どうもやり方が良くなさそうだったので考え直したのが正解だった。
で、レストア1機目はハセ48、マルタ・タクリの機体。目立つミドルストーンに上塗りされたグレー。この色、現地で手に入った海軍用とおぼしきグレーらしいという事以外は何色なのかはまったく分からない。オプスレー本では青っぽいグレーだけど地中海だから結構緑青系だったかもしれないなーと気持ちの悪い色にしてしまい、気持ち悪いけど貼り直すにもデカールは無いしで棚にさらしていた。しかし、最近別件で英国海軍軍艦色を調べていると青っぽいグレーが多用されているようで、エアフィックスのMk.Vの色指定もそうだしで、そっちの方が色のバランスもずーっと良いので塗り直し。もっとムラの有る塗り方ではないかと思われるが、下地を塗り消していたらソリッドな塗りになってしまった。
2機目はフィガロが書かれたグリード乗機。こっちはただ貼り直しただけだ。これも以前はハセのデカールなので発色も今一だったのが、今回は綺麗なマーキングになり生まれ変わったようで、うれしい。
ちなみに、ハナンツから取り寄せたデカールは1600円位(送料込み)。エクストラデカールだから何機分も入っているが国籍マークは2機分だけ。