すごく久しぶりの更新w
今回はかなり真面目な話です。
最近の就職難は求人の数よりも、ミスマッチによるものの影響が大きいそうです。
最近の学生は保障や収入が安定している大手志向なのと中小企業の求人の情報が得にくいこと、中小企業は逆に求人の情報発信のしかたがわからないからだそうです。
自分の時は、こんなにインターネットも一般的ではなかったし、PCもデスクトップで40万~50万円位でした。
家に持ってる人の方が少なかったし、HPも大手企業くらいしかなかったから、80%は地道に資料請求のハガキを書いていたなw
その数100越え!!
男女雇用均等法の制定まもなくで、むやみやたらに資料請求と会社説明会に参加して、無駄な労力と時間とお金を費やしたものです。
説明会会場についてから、女子は採らないからと帰させられた数、数え切れずw
卒業式を3ヶ月前に控え、卒論の発表会目前の12月に、社員数100名ほどの中小企業に内定をもらい、4月から管理部6人の部署で、経費の支払いから資金繰りといった経理業務、社会保険や給与計算、採用といった人事労務、総務や庶務も全てを全般的に辞めるまでの約4年間で経験させてもらいました。
確かに初任給は平均的な大卒の金額でしたがバブルが弾けてまだ数年。
会社の経営状況は思わしいはずがなく、ボーナスも昇給もほとんどなかったので、大手企業にとてつもなく憧れを抱いていました。
それは給与面でも、福利厚生の面でも、また見栄の部分でも。
こんなご時世だし、大手志向に走る学生達の考えも痛いほどわかります。
そんな私の考えが大手志向から中小企業に変わった切っ掛けがありました。
新卒で入社した会社を辞めたのは、オーストラリアに1年いって語学力をつけるためでした。
英語の不得意だった私にとっては、英語も英語を話す人々もコンプレックスそのものでいつか克服してやろうと、通信教育や英会話にはげみましたが、全くのびなかったからです。
夢は、大手外資系メーカーで働くこと!
帰国後、思いが叶い、派遣会社を通して、誰もが知ってる某大手外資系医療メーカーに派遣として経理部に入社。
1年後、3年契約の契約社員としての話ももらい、端から見たら、全てが思い通りになっているかのようでした。
でも私の結論は、退職。
給与や保障面はさすがに大手というしかない待遇で、残業手当もしっかりでて、会社組織としてもしっかりしていました。
でも、私の仕事というと、何しろ経理部だけで40人以上いる大会社!
肩書はカッコいいけど、仕事内容は経理の仕事の中の営業員経費精算のみ。
担当は3事業部約450人分の経費清算書類のチェックと科目計上だけでした。
日本全国から毎日山のように届く、経費清算の書類と領収書の山。。
工場の流れ作業的な、単調な毎日。
でも、仕事と割り切って1年頑張りました。
そんな折り、正社員の先輩から転職活動をしていると聞きました。
約10年間、こんな大会社の経理をやっていたなら引く手数多だろうと思っていると、先輩社員は新卒で大手に入ったことを後悔していると話だしました。
彼女は10年間、ひたすら経費の支払い業務と、銀行への入金管理をやっていました。
経理の仕事は、事務の中でも専門事務に入るので、一般事務と分けて考えられるのが普通です。
彼女は人材派遣会社に、胸を張って経理実務経験10年であることを伝え、経理を志望したそうです。
ところが、人材派遣会社の人は、経理業務の中のたった一部しか経験がないことを取り上げ、経理の経歴として、経理の仕事を紹介できる会社は1件もないと言ったそうです。
経理ではなく、一般事務としてなら紹介できると。
憤慨したものの、自分で探してきた求人についても面接でことごとく、経理経験とは言えない、と言われ、プライドもあって、その先輩はとりあえず転職活動をやめたとのことでした。
確かに経理だけで40人もいるような会社では仕事の内容も細分化されすぎています。
契約社員の話が出たとき、私はこの先輩の話を思いだし、この会社いたら私は経理としてのキャリアは捨てなければならない、と思ったんです。
だってそうでしょう?!
年がら年中、営業員の経費清算しかしてなくて、経理なんて言えないですもん。
この会社を辞めた後、私も自分で転職活動をしながら人材紹介会社に相談に行きました。
全国単位でいえば、私に紹介できる経理の求人情報は300件以上とのことでした。
1つ言われたのは新卒で入った最初の会社で、管理部の仕事をほぼ一通り経験してるという評価かからの紹介であって、大手外資系会社での経験は逆にマイナスの評価をしていると。
私のこの経験は、自分の職種に限った話をしているので、暗に大手が悪いという意味ではありません。
ただ私にとっては、社長や常務が近い立場にいて、自分の意見が上に伝わりやすい環境や、事務に限って言えば、細分化された業務を淡々とこなす毎日よりも、仕事の内容が濃く豊富な経験をさせてもらえる中小企業の方が、どんなにか自分の実になるか、深く考えさせられました。
現在の会社も社員数150名ほどの中小企業ですが、何千分の1社員ではなく、自分の居場所をしっかり実感して、必要とされるよろこびを感じながら充実した日々を送っています。
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