きのこの美味しいシーズンになりましたね!
今回のお話は、ちょっとうんちくの入った大学時代の研究室でのエピソードです。
うちの研究室は、きのこも研究テーマだったので、この時期になると“キノコの試料”として、きのこがよく送られてきていました。
その中でも皆が1番楽しみにしているのが、
松茸(マツタケ)
です😆
研究用の試料としては、本当にわずかにあればいいので、残りは皆で松茸パーティーをやって美味しくいただきます✨😌✨
試料として届く量は、だいたい10本位。
国産の貴重な松茸10本なんて、貧乏学生にとっては滅多にないご馳走です✨
ただ室生がまぁ結構な人数いるので、1人あたりの口に入る量はしれてるんですけどね(^o^;)
このときは、皆で『松茸緊急会議』をやって、多数決で土瓶蒸しに。
美味しくいただきました(*´ω`*)✨
そもそもマツタケって、人工栽培ができないのです。。
だから高い💦
シイタケやシメジ、マイタケなど、よくスーパーで見かけるキノコはほとんどが倒木など死んでしまった木に生える、木材腐朽菌というもので、これらは人工栽培が可能です。
これに対し、菌根菌という菌類は、生きた植物の根などから栄養を得て育つ菌類のとこで、マツタケ(松茸)はこの菌根菌の仲間になります。
松茸の場合は赤松の木に寄生する菌根菌なので、人工栽培できない理由がここにあります💡
それで、研究の方ですが、
うちの研究室は『木材防腐チーム』『きのこチーム』『白蟻チーム』にわかれていますが、松茸の試料は、『きのこチーム』で使います。
なんの研究かというと、
究極は、松茸の人工栽培❗
ただ、これはかなり非現実的なので、
人工栽培できるきのこのDNAに、松茸のDNAを組み込んで、
『松茸の香りがする人工栽培できるきのこの開発』というきのこ作りをやっていました。
私は白蟻チームだったので、具体的なことは全然わからないのですが、
私の仲のいい友人Y美がこの研究を卒論テーマに選んでいて、先代の先輩方から引き継いだ研究結果を元に、
最後きのこの元になる“原基形成”まで言ったんですよね✨
新種のきのこをつくる上で、“原基形成”にいくまでが結構大変なんです💦
みんな、
すごい、すごーい😆⤴️
ちょーすごくない✨
一攫千金じゃん😆
って、大盛り上がりだったんですが、
すぐに1つの問題が浮上。。。
これ、誰がどーやって食べられるか確認するの(;・ω・)
誰かが発した瞬間、みんな自動解散www
実験をやっていた友人Y美は、片っ端から
誰か食べて味を確認してみて~(*≧∀≦*)
松茸の試料のあまりあげたじゃん❗😉♥️
って、はしゃいでたけど、
DNA組み換えられたきのこなんて、毒キノコになってっかもしれないし、怖くて食べられるわけがない。。。😱😱😱
皆、松茸めっちゃ食べてたじゃん❗😡
お願~い❗誰か~。
みんな、つい最近松茸パーティーやったことを急いで記憶から消去しました💦💦
あんな松茸一口に対しての代償が大きすぎるだろ👊
軽くホラーとか悪夢だわ😱😱😱
ごめん❗Y美、私もこれだけはお願いされても無理だわ(´Д`|||)
松茸パーティーと、DNA組み換え食品は天秤にかけられんよ💦
松茸100本もらっても無理だわ(ー_ー;)
先生たちもこんなに早く(研究始めてからはもう何年もかかってますが。。)できるとは思わなかったのか、それとも突然すぎたのか、できたあと食べられるかをどうやって確認するかまでは考えていなかったという(´д`|||)
Y美的には、味まで確認して、卒論を締めくくりたかったところではありますが、その後もあちこち声をかけてみたところ、食べてくれる人はいませんでした😅
つーか、
そもそも研究やってる本人のY美が、
私DNAいじったキノコとか
食べるの絶対無理(^^)
って言ってるのに、他の人間が食べるわけがない(ー_ー;)
Y美の卒論は、
『キノコの原基形成を確認後、マツタケの香りを人の臭覚で確認した。』
で終わっていました。
結局誰も食べなかったってこと。
逆に食べた人いたら大問題たろうしな~(;゜∀゜)あはは。
あれから20数年、あのキノコはどーなったんでしょうか。。
秋に松茸の話を見聞きするたびに、この時のエピソードを思い出すバタ子でした。
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