晴れ時々大雨~カメレオン日記~

人生晴れの日もあれば豪雨の日もあったり(^^)他人の不幸は蜜の味?!読んで笑って☆バタ子のトラブルドタバタ日記☆暇潰しに

体育館の床下のお化け

2020年08月03日 | 子供の頃


いつも通勤電車で更新しているので、土日はあまり更新できていませんが今週も気を取り直してがんばります!


今回はトラブルと言うか、少し後味の悪いというか、そんな小話を。

 
 
私が子供の頃、私の当時かよっていた小学校では、当時で創立20周年位で、そこまで古い小学校でもありませんでしたし、当時は1980年代後半で、日本は高度経済成長期真っ只中ということもあり、それなりに豊かな時代だったと思います💡
 
小学4年生か5年生位のある時、クラスでこんな噂がたったんです。
 
『体育館の床下にはお化けがいる』
 
って。
 
目撃者も何人もでていて、一時、毎日その話題で持ちきりだったんです💨
 
ある時、クラスの男子何人かが、放課後体育館の床下を見に行く、というんで、たまたま居合わせた私たちも一緒に見に行くことに。。
総勢7~8人でしょうか。
 
体育館の床下は、子供でも腰を屈めないと歩けない高さではありましたが、薄暗く、カビ臭く、ゴミみたいなものがいろいろ落ちていました。
ただでさえ薄暗くて見通しがきかないのに、柱がたくさんあって、昼間でも広さの割に歩き回らないと“何か”がそこにあってもわからないような、不気味な空間でした。
 
たまに、男子が女子に、
「わっっ(^◇^)ノ」
って驚かしたりして、おっかなびっくりで先頭の男子にみんなついていきました。
 
 
すると男子の1人が、
 
「あそこになんかある!」
 
と言うのでそこに行ってみると、
汚い畳だかゴザのようなものの上に、おままごとのセットのようなものないくつか置いてあるのがみえました。
 
みんなは、「何だろう?」ってわくわくしながら近寄ってみると、子供用の何かキャラクターの絵のついた汚い茶碗とあとコップのようなものでした💦
 
男の子が持ち上げて「汚ったね~😆」って触っていた時に突然、
 
「触るなっー!」
 
って声がして、うちらが来た方とは反対側の方に人影が見えたんですΣ( ̄ロ ̄lll)
床下は本当に薄暗くて人影くらいしかみえませんでしたが、それが一層子供達を興奮と恐怖に陥れました
 
うちらは皆、
 
「お化けだーー(。>д<)」
 
って叫んで、蜂の子を散らすように一斉に逃げました💦
体育館の外に出て、息を切らしながら、全員いるかを確認して、興奮気味に
 
「皆、見たよなっ😆✨」
 
って頷きあって、
なんだかすごい発見をして誇らしげに、そして正体不明のものに興奮とドキドキが止まらない高揚感を感じていました。
 
 
少し冷静になって、話し合った結果、職員室にいって先生に話すことにしたんです。
(ま、床下もぐったことは叱られる覚悟で。)
 
話を聞いた教頭先生は、半信半疑のまま護身用に竹箒を持って、体育館の床下に入っていき、私たちは外で固唾を飲んで待っていました(;・ω・)
 
しばらくして、
 
「そこで何やってんだーーっ
 
って声が聞こえたかと思うと、
背格好は小学校6年生かもっと大きいんじゃないかという位の、
全身泥だらけの汚いボロボロの服を着て、髪は肩より長くボサボサの男の子か女の子かもわからない痩せた子供が飛び出してきました。
 
その子供は裏門の方にすごい早さで走っていって、その後ろを教頭先生が竹箒を持って追いかけていく姿みた私たちは、一緒になって裏門まで走りだしました。
教頭先生は私たちに、「学校からでるなー!」と叫んで、その子供をずっと追いかけていきました。
 
 
実は、体育館の床下の“お化け”は、目撃者の話から『子供の乞食』じゃないか、って噂もあって、
でもこの現代社会に『乞食』なんているわけないでしょ😂って、みんな乞食説よりもお化け説の方を信じてたんです。
(お化けの方が非現実的なんですけどね😅)
 
でも、結果的にはお化けなんかじゃなく、
人間の子供でした。
 
 
そのあと、学校中で、
教頭先生が体育館の床下に住んでいた子供の乞食を竹箒で追っ払った話で盛り上がりました。
 
その後、体育館の床下は出入りできないように塞がれて、『乞食』が戻ってくることはありませんでした。
当時は、『乞食』がいた、ということにわーきゃー騒ぐだけ騒いで、少しすると皆何事もなかったように普通の毎日にもどりました。
“体育館の床下のお化け”も、いつの間にか下の学年では学校の七不思議に入っていました💡
 
そして私もすっかり忘れてしまって中学、高校、大学、そしていつの間にか大人になっていました。
 
 
 
でも大人になってたまに、
虐待などのニュースを見るたびに、ふと、私たちが『子供の乞食』と呼んでいたあの子のことを思い出して、少しモヤモヤします。
 
あの子はきっと家にいれない事情から家出をしたとか、そういう子供だったんじゃないでしょうか。
 
今思うと、教頭先生は保護してあげたかったんじゃないでしょうか。だって裏門から出ていった乞食をずーっと追いかけてしばらくして帰ってきませんでしたから。
 
あの頃でさえ、『乞食』なんて言葉はもう死語で、『ホームレス』って言葉があったのに、なんで『乞食』って言葉を使ってたのかもちょっと謎です。
今だったら親や先生たちは保護しようと動いてくれてたのかな?とか、
 
当時の自分は、ちょっとした冒険気分に浸って大興奮でしたが、大人になるにつれ、なんだか本当にモヤモヤするのです。
 
あの当時で『乞食のような生活をしなければいけない子供』がいた、ということにも何かいまさらショックに感じます。
 
 
30年以上たちましたが、あの子は今どこでどうしてるのでしょうか。
 
単なる子供の楽しい冒険談の1つだった思い出話が、今はなんだか心苦しい思い出となっています。
 
 
 
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