ちょうど昨日から会社でインフルエンザの予防接種の案内がメールで来ていたので、思い出した話を書きます。これは私が中学3年生の時のお話。
私の通っていた中学校は、普通の公立中学だったのですが、毎年12月に高校受験を控えた3年生を対象に市が無料でインフルエンザの予防注射をしてくれます。
もちろん任意で。
うちのクラスは担任の先生がやたらと全員受けるように!と勧めるもので、全員受けることになりました。
まぁタダだし、受験期にインフルエンザにかかったあげくクラスメイトにバイ菌君扱いされるのもねぇ~と誰もが思ったからでしょう。
一学年だけとはいっても9クラスの400人ほどいましたので、3人のお医者さまがそれぞれ流れ作業のように次々に注射して行くのですが、けっこうな時間がかかるわけで、9組だったうちのクラスに回ってくるのにずいぶんなタイムラグがありました。
まぁ久しぶりの注射だし、中坊なんてガキですから、休憩になるとすでに終わったクラスの友人を訪ね歩き注射の痕を見ながらあ-だこ-だ騒ぐんですねぇ。うちのクラスにまわってくる頃には、どうやら下手くそな医者がいるって-な不吉な噂を聞いていたわけです。なんでも本日すでに2本針を折ってるとか。注射されてる時に針が折れるって、その傷痕を見るかぎりかなり悲惨です
とにかく一番右の医者がヤバイという予備情報を持っていたにも関わらず、選べるわけもなく、さすがは私!と言いたいくらいばっちり噂の医者の列に並ぶことになったわけです
並んでいる最中にも新たに犠牲者が…
どきどきしながら自分の順番を待ち、いざ自分の番になりました。
件の医者はかなり高齢のおじいちゃんで、手元が少々おぼつかない感じで、普段は注射が苦手ではない私もとんでもなく緊張しました。
注射はすぐに終わりました。
なんとなく、ずいぶん上の方に注射するんだな、なんてちらっと思いましたが、注射ごときでギャーギャー騒いでるのもなんだかみっともないような気がして、しかも中学3年生といえば学校で最高学年ですから、後輩たちに心配されるのもなんだか恥ずかしいし、とりあえず針がおれたり、激痛だったわけではないのでそのまま予防注射は希望者全員終わりました。
2日後。
なんだか全身がダルく、寒気もしてなんだか熱っぽい
ついでに首も寝違えたのか微妙に首の片側が痛いし。。
風邪でも引いたのかと保健室で熱を測ると41度
すぐに家に帰って風邪薬を飲んで寝ていましたが翌日になっても熱は下がらず、食欲はなくなり、とにかく布団かぶっても何しても寒くてガタガタ震えていました。
市販の薬が効かないので、子供の頃からお世話になっている町医者へ行ってみましたが、風邪の症状はなく、喉のインフルエンザの検査とかしても陰性。
医者も原因がわからないとすっかり困り果てていて、(いやこっちが困ってるんですけどね)とりあえず通常の解熱剤や風邪薬を3日分もらい薬が効かなかったら血液検査をするからもう一回来るようにといわれました。
その後食欲は全くないにも関わらず薬を飲むために無理やり何かを食べるといった感じで3日すごしましたが、熱は40度~41度をいったりきたりでもう1度同じ病院へ。
今度は熱が出る前にしたことや、体の変化や食べたもの等かなり詳しく聞かれました。
その間も布団に包まった状態で朦朧とした頭でいろいろ思い出しながら、
まず、予防注射をしたこと。
翌日の夜位から2日後にかけてダルさを感じるようになり、熱を計ったら41度だったことetc・・
しかし医者は う~~~~~~ん。。。。と唸るばかり。
そこで1つ、首を寝違えてずっと痛いということを思い出し、
“全然関係ないと思いますけど、”
と前置きをした上でそのことを語ると、
“それだ”
と医者は何かを思いついたように笑顔で言いました。
結局私の高熱の原因は、予防注射をした際に腕ではなくほとんど肩にさされたのですが、それが血管ではなくリンパ腺に入り、脳へ行ってしまったことらしいのです
つーか、例の予防接種の一番右のヤブ医者
受験も追い込みの12月に、40度以上の熱を1週間も出して寝込み、勉強が遅れただけでなく、ウイルスが脳に入ったなんてマジ凹みます
原因が判明してから出してもらった薬を飲むと、熱は嘘のようにすぐに下がりました。
昔は記憶力はかなりよかった方と自負していましたが、この時の高熱1週間で、ものすごい数の脳細胞がご臨終し、今にいたります
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