3年半にして100話目~
これもずいぶん前のことですが、知り合いが双子ちゃんを妊娠しましたので思い出しました。
オーストラリア大陸からさらに南の南極との間に、りんごのような形をしたタスマニア島という島があります。
島といっても日本の北海道くらいあります。
タスマニアにあるその大きな家には、オーストラリア人、タイ人、ドイツ人、オーストリア人、イギリス人、日本人が一緒に住んでいるシェアハウスで、
私はなぜだか2週間だけそこに滞在することになりました。
私以外のメンバーは留学だったり仕事をしていたりと結構長く住んでいるようでした。
タイの留学生の1人は、Chieという名前で、なぜか毎日全員分の夕食を作ってくれていましたが、
シエの料理はいつも激辛タイ料理で、同じタイ人のターチャイと、
「タイ人だってこんな辛いの食べないよ」
「いやおまえがもうタイ人の味覚じゃないんだ」
などなどいつも言い合いをしていて、
ドイツ人の子は寡黙でいつも言葉少なく淡々と食べ、
オーナーであるオーストラリア人のおじさんはいつも出かけていてほとんど家にはおらず、
オーストリア人の2人は、この激辛料理からいつも逃げてあるいていて、
イギリス人の子はなんか引きこもりでした。
ただ、寝る前の深夜になると、皆ビール片手に外のテラスに集まってきて酒を飲んだり、
夜通し語りあったりというまあ賑やかで楽しい生活でした。
ある夜、みんなで、帰国したら何をするか、将来の夢は?みたいな話しになりまして。
オーストリア: 「俺はたぶん兵役で軍隊に入ると思う。」
オーストリア2: 「俺もたぶん同じ。だからここでの生活を楽しんでるよ」
シエ: 「俺はここの大学でたら国に帰って、いい仕事について親に楽してもらえるようがんばるよ」
ターチャイ: 「できればこのままオーストラリアで就職したいな。」
荒○さん: 「ジャーナリストになって世界中走り回りたい。」
私: 「たぶん普通に就職して平凡な生活にもどるんだろうな。。」
イギリス: 「・・・」(いつも無言w)
すると名前は忘れちゃいましたが、ドイツ人の男の子が突然、
ド:「俺は将来今の彼女と結婚して、子供は双子を2組持つ」
といいました。
皆、
「・・・」
「双子を2組~~~~」
「結婚は普通にできるだろうけど、双子2組は君が世界でもっともラッキーなパパだったら可能なんじゃないかw」
「欲しいと思っても双子なんて簡単に生まれないよねwそれを2組ww」
「普段ほとんどしゃべらないのに、夢がすごいなw」
皆笑ってました。
ドイツ人の彼は笑ってませんでした。
ド:「絶対に双子が生まれる」
「はいはい。生まれるといいね~ww」
「君のその自信はいったいどこからくるんだい?ww」
「そもそも君は双子なの?どうして双子にそこまでこだわる?」
ド: 「俺は双子じゃない」
ド: 「でも彼女は一卵性の双子だ。」
「へ~じゃあ確立はあるよね」
ド:「うちの両親も双子だ」
ド:「姉と妹と弟も双子だ」
「まじで~」
「えっ じゃあ7人兄弟なの?」
写真を見せてくれたので、見てみると、そこには20人くらい写っていて、同じ顔ばっかり。
両親は双子で、それぞれ双子同士で結婚したそうで、その子供たちも双子ばっかり。
従兄弟たちも双子で、1人だけで生まれてきたのは彼だけなんだそうな。。。
従兄弟と言っても両親が一卵性双生児同士だったら、遺伝的には兄弟と同じですよね。。
彼の住んでいる地域はなぜかかなりの確立で一卵性の双子なんだそうです
そんな話初めて聞いた
彼は、親兄弟の中で自分だけが1人で生まれてきたことにかなりコンプレックスを持って育ったんだそうで
だからこんなに堅物みたいになってしまったのか、とちょっとみんな納得w
だから彼は今でも、自分は双子だったと信じているんだそうです。
えーっと、バニシングツインとかいうやつ
(ウィキに説明載ってます!本当は双子として生まれてくるはずの片方が、なんらか原因で片割れに取り込まれてしまったりして消失する現象のことhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8C%E7%94%9F%E5%85%90)
それを聞いてみんな、俺も双子だった!俺も!私も!みたいな感じで、その日も夜通し楽しく飲んで終わりました
それにしても、双子ってそんなに簡単にうまれるんでしょうかね。。。
それとも皆にからかわれたことが悔しくて彼が大げさにいっただけなんでしょうか。。。
かくいう私も、双子がつくれるものなら双子がほしいなと思っているので、彼の話が事実であれば、とてもうらやましいです
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