ご存知の通りオーストラリアは南半球にありますので、12月は夏の真っ盛り!
その頃私はケアンズという亜熱帯地域にいたわけですが、ギラギラの太陽と青い海、サンタクロースは半袖短パンにソリーの代わりにサーフィン、トナカイの代わりにイルカと共にやってくると勝手に思い込んで期待に胸を膨らませていた私ではありますが、現実はまぁいろいろ違っていました(^^;
さすがクリスチャンが多いだけにクリスマスツリーや街中の装飾は10月の終わり頃から徐々に始まります。
ただ気になるのは、気温はせいぜい32~33度なのに熱帯特有のジメジメした湿度の高さにクラクラしながら、ここケアンズでは一生いても見ることのできない“雪”をモチーフにしたクリスマス装飾の数々。。
まぁ暑いから逆に涼しげでいいっちゃいいのかもしれませんが、何かとっても違和感が。。。
街中を歩くサンタも北半球のサンタと同じく白いファーのついた赤い厚手のコートとズボンに皮のブーツと頭には三角の帽子。
額にはたくさんの汗の粒を光らせて、懸命に子供たちに愛想をふりまくサンタの姿に、本気で同情しました。
ショッピングモールの中にも、ちょっとしたブースというかコーナーが設けられていて、そたこだけ人工雪を降らせた中にサンタが椅子に座って子供たちに愛想をふりまいていましたが、こちらはおもいっきり冷房がきいた建物の中だけに、サンタ自身は何の苦もなさそうでした。
どちらにしても、ここは亜熱帯地域のケアンズ!
そして12月は真夏!!(本当は熱帯地域は四季がなく雨季と乾季の区分しかないけど。ちなみにこの時期は雨季)
サンタの姿はいいとしても、真冬の格好のサンタの周りに集う子供や大人たちがTシャツや水着(海が近いので)姿ってところに、客観的に見ている側としてはものすご~く違和感感じたりするわけです。
私が最初に持っていた、
“南半球のサンタは半袖短パンでサーフィンに乗ってやってくる”ってイメージ、なんだったんでしょ?!
さてさて、そんなクリスマス、私にとっては初めて海外で過ごす真夏のクリスマスとなったわけですが、クリスマス前の賑やかなイベントの数々や祭り前にも似た雰囲気と違って、直前になると徐々に街全体が静かになってきます。
クリスマスは基本的には家族で過ごすので、イブやクリスマス当日はほとんど全てのお店が閉まっています。
真夏のクリスマスを満喫しに来たはずなのに、期待に反した街の有様に結構がっかりしたようにフラフラしているの観光客たち(特に日本人ですね)を何組も見かけました。
クリスマスは日本でいうところのお盆シーズンと同じですかね、、知り合いのオージーたちも、クリスマスを家族と過ごすために実家に帰ってしまったり、ワーホリのメンバーのほとんども、シドニーやメルボルンといったより大きな街に移動していきましたから、街は閑散としてました。
また、クリスマスプレゼントも、当日あげ合うものではなく、クリスマス前のかなり早い段階からクリスマスツリーの下に宛名を書いたカードと一緒にプレゼントを置いておき、子供たちは毎日それを眺めながら、中身が何か想像してワクワクしながらクリスマス当日を待ちます。
私は当日ホームステイをしていましたが、私のホストファミリーも例外なく7歳になる子供のために、“パパより”“ママより”とそれぞれプレゼントが置いてありました。
クリスマス当日には1つだけ、昨日まではなかったプレゼントが1つ置いてあり、そこには“サンタより”と書いてあって、
憎い演出だなぁ~(^o^;
と感嘆したものです。
あっ,ちなみに私もみんなのメッセージが入った白クマのぬいぐるみをもらっちゃいました!感動ぉ~(T_T)
ちょっと話は飛びますが、ここに来て意外だったのは、寝るの時間が恐ろしく早いこと。
特にうちのホストファミリーは9時には全員寝てしまいます。
オーストラリアという国のなかでもケアンズという小さな片田舎のせいかもしれません。ホームステイをしている誰に聞いても遅くて22時位。それじゃ起きるのが早いのかというと6時とか7時なので実質睡眠時間は10時間近くとっているわけです。
日本では寝る時間が0時、1時なんていうのが当たり前だった私にはとても衝撃でした。
まぁそんな事情と、私もクリスマスパーティのハシゴの予定もあって、ホストファミリーたちとのクリスマスパーティはお昼過ぎには終了。
早速次のパーティのために移動です。
次のパーティは私のホストファミリーの家から5キロほど離れた学校の友人のシェアハウスでのパーティ。この頃の移動手段はほとんど自転車です。しかも何故かマウンテンバイク…。
ただし、ご想像通り大雨でした。
でも雨季真っ只中ですからクリスマスに雨といっても特別珍しいことではないということを言っておきます(^^;
バスの路線も通ってないし、カッパ着て頑張りましたよ。
友人の家では、友人のシェアメイトで、ホテルの厨房で働く地元オージー(オーストラリア人)がホテルの伝手を使って、私たち日本人や韓国人のために安く仕入れた新鮮な魚介類をたくさん用意していてくれました。白人は基本的に普段魚介類を食べることは少ないので。
魚の刺身から、さすがはホテルのシェフ!シーフード料理もたくさんあって、とにかく久々の魚介類食べ放題に、食べまくりました。中でもエビは格別でしたね~。
そして、メインディッシュは特大ロー オイスター!!
そう、生牡蠣です。
日本の牡蠣よりも一回り大きく、海のミルクと言われる牡蠣を存分に堪能しているようでした。
実はこの“牡蠣”が悲劇の大元になりました。。
実は私は牡蠣が苦手です。
別に味が嫌いというわけではなく、よく言われる“牡蠣にあたる”というやつです。
父親の好物ということもあって子供の頃はカキフライなんかをよく食べていたんですけど、オーストラリアに来る2年くらい前に友人たちと牡蠣鍋をやって、翌日激しい腹痛と下痢に見舞われてからはなんとなく避けてきた言わば鬼門のような存在でした。要は牡蠣にあたったのかどうか確信はないけれど、念のため避けとくみたいな。
なので、この時もみんながおいしい(o^o^o)おいしいと食べている中、私は一人ひたすら別のものを食べていたんです。
それにふと気がついた友人のシェアメイトのシェフとは別のオージー。こいつは日本でのワーホリ経験を持ち、日本語はもちろんペラペラ、日本の習慣や食べ物も大好き、テンションは常に高いという微妙に厄介というかウザイ系の人物で、私がさっきから牡蠣を食べていないことに気がつくやいなや、い-ぃって言ってるのに、食え食えうるさくて、結局顎捕まれて無理やり口の中に入れられました。
もっと抵抗すればよかったんですが、周りも、“どうしたの?”とか“無理に食べさせなくてもいいじゃん!?”的な微妙な空気になってきて、なんかせっかくのクリスマスパーティの楽しい雰囲気を壊したくないなぁ、と思ってしまったのがまずかった。
結局牡蠣を1匹食べちゃいました|(-_-)|
味、まったくわからなかったです。。
そしてクリスマスパーティ3件目はこれまた学校の友人のホームステイ先。
家の中も外も(ただし雨があたらないひさしの下)きれいに装飾されていて、たくさんの人が集まっていました。さすがにお腹もいっぱいで、2時間くらいで帰りました。雨降ってたのが残念でしたが、楽しい時間をすごしました。
異変は夜起こりました。
猛烈な吐き気と腹痛と下痢。トイレ入って出てきても、扉を閉めようとした瞬間にまたトイレに駆け込むというような状況。一晩中ほとんどトイレで過ごしました。。
翌日も、もう出るものないのにトイレから出ることができず、体調も気分も最悪でした。
うちのホストファザーなんて
“バタ子はトイレが大好きみたいだからトイレに住んだほうがいいんじゃないのか”
なんて冗談を言って家族を笑わせてましたが、あまりに憔悴しきった私のひどい顔を見て、かなり心配してくれました。
たぶん100%“牡蠣”の所為です。
間違いありません。
楽しいはずの真夏のクリスマスはとんでもないどしゃ降りと、下痢で幕を閉じました。。
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