『絶句』杜甫 2023-10-23 05:00:00 | 筆文字に親しむ 『絶句』杜甫 「江碧鳥愈白 山青花欲然 今春看又過 何日是帰年」 川は青緑色、鳥はいっそう白く見える。山は青々と、花は燃えるように赤い。 今年の春もみるみるまた過ぎてしまう。いつになったら故郷に帰ることができるのだろう。
『霜林雪岫』 2023-10-20 05:00:00 | 筆文字に親しむ 『霜林雪岫』(そうりんせつしょう) 朱長文より 霜におおわれた林や、雪のつもっている山々。いずれも寒々とした冬の情景です。 <朱長文とは「呉郡図経続記』の著者で、北宋仁宗期から哲宗期を生きた蘇州人です。>
『悠然得佳趣』 2023-10-18 05:00:00 | 筆文字に親しむ 『悠然得佳趣』 悠然(ゆうぜん)として佳趣(かしゅ)を得(う)る 心身がゆったりと落ち着けば佳き趣味を領得できる。 『雲開萬壑春』 「雲は開く萬壑(がく)の春」くもひらくばんかくのはる。 雲が晴れて多くの谷が春をむかえる。 『一葉落知天下秋』(いちようおちててんかのあきをしる) わずかな現象を見て、大勢を予見することのたとえ。 他の木より早く落葉する梧(あお)桐(ぎり)の葉の一枚が落ちるのを見て、秋が来たのを知る。 『瑞気満梅花』(ずいき ばいかにみつ) めでたい春の気が梅の花に満ちている。 「五体墨場必携」などを参考に書いてみました。
『梅花呈秀色』 2023-10-16 05:00:00 | 筆文字に親しむ 『梅花呈秀色』 「梅花秀色を呈す」ばいかしゅうしょくをていす。 百花にさきがけして咲く梅の花は、優れた色を呈しています。 『春逐鳥聲開』 春は鳥声(ちょうせい)を逐(お)って開くという禅語。 春というものが、鳥のさえずりを追うようにして訪れる。 『花落暁風静』 「花 落 暁 風 静 鳥 啼 春 日 遅」~花落ち暁風静か 鳥啼いて春日遅し~ 夜明けの風は静かにそよ吹いて 花が音もなく散り 鳥が鳴き、穏やかな春の日の一日はゆっくりと流れていく。