スターアニスの 『大和路 里の光彩』

アーカイブ中心の風景写真、趣味の書・刻字など・・いろいろと楽しんでおります。

乳液が出てくる・・・イタビカズラ (24)

2008-02-14 10:38:49 | 奈良県の「巨樹・奇木」シリーズ

「イタビ」とは「イヌビワ」のことで、イヌビワの仲間で茎がつる状になるので蔓(かずら)の名が付いたそうだ。
クワ科イチジク属で、ビワの名は付いているがビワとはまったく別の種類なのです。
常緑のツル植物でゴムノキの仲間のひとつで、5mほどの大きさ止まりで、あまり巨木にはなりません。

ところが、今回紹介する「イタビカズラ」は、5m以上の巨木なのです。


樹高5m以上、太さ50cm以上の巨木は珍しいのです。

ここは、桜井市戒重・春日神社です。敏達天皇の訳語田幸玉宮址と伝えられている神社の境内です。


春日神社です。

イチイガシの古木に寄り添うように、太さ50cmはあろうか。3mほどのところで枝が分かれ葉を茂らせている。樹高は5m以上と思われるが、イチイガシの葉っぱと重なって確認できない。
雌雄別株で、枝から気根を出して、崖や岩場、樹木などに絡みついて育っています。樹皮は黒褐色です。

「イタビカズラ」は、イチイガシの古木に寄り添うように伸びています。

蔓が垂れ下がっていたので、葉っぱの一枚を失敬して破ってみた。切り口からは乳液が出てきた。クワ科の仲間の証明だ。


葉っぱを破ると・・・乳液が・・・やはりクワ科イチジク属なのだ。

ツル状のため樹木をよじ登る形態が多く、地表を這うことは少ない。崖などの露岩上に生育していることが多いとか。この木の周りにも、イタビカズラと思われる若い苗が茎を伸ばし始めていた。

ツル状の茎が垂れ下がってきていた。 


2 コメント

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Unknown (のび太)
2008-02-14 16:55:28
山岳部の森林地帯に行くと、付近の樹木に絡まっている太いツル状の植物に似てますが、こんなに大きなのは見たことがないです・・・・ツル?ではなく、巨木そのものと云った感じですネ。
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Unknown (なりちゃんじいじ)
2008-02-14 17:20:15
ここのところ全てが初めてといっていいです。
葉の裏も特徴があるようですね
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