京都が好き 写真が大好き by たにんこ

長く写真をやってると 
聞こえないものまで 
聞こえてくるんだな

知られざる…

2008年10月05日 00時46分49秒 | Weblog
北京オリンピック。
女子が大活躍だ。
勿論 男子もね。


バトミントンも面白かったし。
しかし 女子ソフトボールだろうな。
あの時…
日本女子チームは 相手のピッチャーを徹底的に研究し 投げる時の癖を研究し
投げる瞬間 バッターに教えてた。
相手を研究する事の大切さ。
そして上野投手の連投。
凄かったな。

で 男子野球チームの馬鹿さ加減。
JOCの偉い人が プロ達が後から北京に来て 二三度練習して勝てるほど オリンピックは甘くない…とか。
そして又 選手村に何故入らない? とかで かなり怒っていた。
それを受けて 巨人の上原が言っていた。
自分達はプロだ アマチュアとは違う 何故選手村に入らなければいけないんだ ホテルでも良いだろう…
と言うような事を TVで言っていた。
おれは この言葉を聞いた瞬間 二度と巨人の試合は見ない事にした。

色々な職業で プロとアマチュアが居る。
だけど最初は 誰だってアマチュアだ。
音楽の世界で以前 おれは地元出身の演歌歌手の手伝いをする事になった。
おれはと言えば その頃結構地元では名が知れていた。
ある日家に電話が有り お袋が部屋に呼びに来た。
「あんたを この間連れて行ったお寿司やさん そこの人が歌手デビューして…」
お袋の話を遮った。
おれは「話が有るんだったら 頼みが有るんだったら電話じゃなく 此処に来いって言え」と言ったんだ。
小一時間くらい経ってから その人は来た。
しかも ステージ衣装に身を包んでだ。
ステージ衣装を着ている彼は 玄関先で急に土下座した。
「先ほどは大変失礼しました。お話を聞いて頂け無いでしょうか?」と言う。
聞けば地元で 二週間キャンペーンをすると言う。
そのキャンペーンは 自分の持ち歌と先輩の曲を歌い その後自分はフルートが出来るから
その時に バックバンドをお願いしたい…と言う様な事だった。
そのキャンペーンは 夏祭りの会場とスパリゾート・ハワイアンズだった。
おれ達は ハワイアンズの方に出演する。
彼が帰ってから考えた。
夏祭りの会場のマイク スピーカー…とても彼が歌うのに耐えうる代物じゃぁない。
おれのバンドは ちょっとしたシステムを持っていた。
それを貸そうと考えて 彼の所へ行き話をした。
とても彼は喜んでくれた。
譜面を渡され おれ達のバンドは練習を開始した。
キャンペーン半ば頃… 彼は打ち上げの会場で 飲んでる席で急に怒鳴った。
怒鳴られたのは おれ達だった。
「あんないい加減な演奏だったら やらない方がましだ!」と 怒鳴られた。
「最初の4・5日は良かったけど 音が…音が真剣じゃない!集まってくれたファンに申し訳なくて…」
と 泣きながら言われた。

おれ達は後援会長に促され そそくさと帰ったんだ。
帰ってから…お袋に報告し お袋と一緒に酒を飲みなおした。
その時お袋が 静かに話を始めた。
「あんた…ドラムやって何年になる? 最初にドラム叩いたのを覚えてるか? 
初めてのステージで ファンの人が大勢拍手してくれたのを覚えてるか?」
お袋が 何を言おうとしているのかは 直ぐに分かった。
次の日はオフだったけど「おれ ちょっと出かけてくる」と言い 彼の家に行った。
行く前に バンドのメンバーを勿論集めた。
三人揃って彼の家に行き 彼の部屋に通される前に土下座した。
彼は 良いよ 良いよ…と言うような事を言い 明日から再開するキャンペーンについて話し合った。
つまり 自分自身に奢りタカブリが有ったら…と言う事だ。
ましてファンの方々が 夏とは言え 雨の中も来てくれてるんだ。
そう言う人達に申し訳ない。

何千万 何億も稼いでいると 口先だけでものを言い アマチュア時代に覚えていた事は
何処か遠くに 置き忘れてきちゃうんだろうな。