京都が好き 写真が大好き by たにんこ

長く写真をやってると 
聞こえないものまで 
聞こえてくるんだな

はぁ? ランキング???

2006年05月15日 01時40分37秒 | Weblog
何だ? ブログのランキングって?!


今の今まで分からなかったけど ブログのランキングが有るんだな。
御苦労なこった。
一位になるために書くのか?
まぁ そう言うのに必死な奴はそれで良いが おれは関係ないし興味も無い。


仲良しの猫が居る。
白い猫も その内の一匹だ。
この子は 誰にでもナツク。
初めて出会った時も 真っ先に寄って来た猫だ。
おれと一緒に遊んでいたかと思うと 傍を観光客でも通りかかろうものなら
さっさとそっちに行ってしまう猫なんだ。
暫くして この猫は他の猫とは違う事が分かった。
あまり逃げないんだよな。
???何時も不思議に思ってた。

連休のある日 その白い猫が 仲間の猫に追い立てられていた。
違う…何かが違うんだ。
喧嘩でもない 明らかに追い出そうとしている様子なんだ。
おれは目を疑った。
その白い猫の首に 何かが巻いているのを発見した。
急いで近づいて見たら…
首輪が付いている。
白い猫を脅かさないように そっとそっと呼んでみたら近づいて来た。
やはり 誰かが首輪を付けたようだ。

おれは急いでとってやった。
良いか悪いか そんな事言っていられない感情も有ったし。
よくよく見ると 古びた汚い首輪だった。
観光客にやられたな…そう思っていた。
その首輪を 石台の上に置いた。
不思議な事に白い猫は おれから離れようとしなかったんだよ。
暫く撫でてやっていると 驚いた事に 絶対近づかないNo2とNo1の嫁が来た!
おれはびっくりしたけど 動かずに白い猫を撫でながら様子を伺った。

おれに近づいて来た二匹の猫は おれの前で立ち止まり 白い猫とおれを交互に見て 
ぴょんと 首輪が有る石台の上に乗った。
ゆっくり振り返ると 二匹の猫は夢中で首輪と格闘している。
まるで「おめぇ~が悪いんだ!」とでも言うように 二匹の猫は交互に首輪をかじっている。
そこへ 小さい女の子を抱いた男が来た。
話しかけられた。
男「あなた 何時も猫を撮っているんですね。時々見かけています」
おれ「あぁそうですか。猫好きなんですよね」
男「その白い猫…うちの猫なんです」

思わず「えっ!」って言ったよ。
その人が話をし始めた。
ここの近所に住んでいるんだが ある日家を新築して…
今まで住んでいた家より 20メートルほど離れた所に新築した。
最初の内は猫も居たけど 2ヶ月位い経ったら居なくなった。
その男と家族は 賢明に探したらしい。
半年間探して諦めたんだ。
ある日散歩に来たら…飼い猫がそこに居たと…。
話を聞きながら おれは何気に向こうに目をやると 缶詰の缶があった。
男はおれの目線に気づいたのか…「あの缶詰…可愛そうで持って来てあげたんですよね。それしか出来ないから」
首輪も 猫が近づいて来たから付けたらしい。
そう言うと 話を辞めてしまった。

その男の目には 涙が溜まっていたよ。
何も言えなかったし 言った所で これっぽっちの慰めにもなりゃぁしない事は分かっていたから。
動物って本当に 本当に 本当に 本当に 本当に不思議だ。
撫でていた白い猫が背伸びをすると「にゃぁ~」と言うなり 仲間の所にてくてく歩いて行った。
おれが「分かった…って言ったのかな…」と言ったら…
その人は一礼すると 門の方へ何も言わずに行ってしまったんだ。
小さい子供を抱きながら 左手で顔を拭っていた。
可愛がっていたんだろうな。
事情を こんなおれに話してくれた事に感謝したかった。

家猫を選ぶより 外猫を選んだ猫。
食えない時は 鳩の残りの餌を 賢明に探して食っている。
自由…自由が欲しかったのかな…。
この写真に写って居る白い猫…そうなんだ。
撫でている女の子は おれの方をチラッと見てにこっと笑い 撫で始めたんだ。
数分後にお母さんが来た。
「あら 汚いからよしなさい」って言ったよ。
だから… かな。


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