京都が好き 写真が大好き by たにんこ

長く写真をやってると 
聞こえないものまで 
聞こえてくるんだな

「ひばりちゃんとやっちゃん」 1

2023年05月31日 20時02分34秒 | 猫 ネコ ねこ
「ひばりちゃんとやっちゃん」 1

おれの親父は おれが小学校4年の時に 星になってしまった。
親父は典型的な亭主関白だった。
おれには厳しかったけど 優しい親父だった。
小さいながらも 割烹旅館を経営し そして町の為にも尽力を尽くした人で
大勢の人達からも慕われていた。
そんな人だったから 葬儀は町葬だった。
その数か月後に お袋が変わって行った。
なにかに憑りつかれたのが 取れた様に変わった。
それは良いんだけど 有る意味 良い訳が無かった。
おれに対して 運動をさせるようになったんだ。
親父が居なくなった分 張り切るのは分かる。
病弱なおれに運動をさせて 鍛え上げる・・・分かるんだ。
分かるけど 柔道 剣道 空手・・・と。
おれは 習う気も やる気も無いのに 勝手に話を進めて行く。
で 「ちょっと出掛けるから 一緒に・・・」 と 連れて行かされた時には 
もう習う事が決まっていて 相手の先生方は 待ってました!とばかりに 喜んじゃってる。
喜んでいるのは 先生方とお袋だけだ。
それから数カ月経った頃 頭に来て 生まれて初めて逆らったんだ。
「お母ちゃんは デブだから分からないけど やってるおれの身になってみろ!」と 
言うような事を言った。
不思議な事に お袋は怒りもしなかったんだ。
おれの育った田舎では デブは嫌われていた。
その嫌われ者が おれのお袋な訳だ。
デブは何故嫌われるか?
「自己管理力が全く無い・・・だから太る。動きが鈍い。我儘だ」と 言われてる。
デブで良いのは 相撲取りかプロレスラー位だった。
それを言った機会に 柔道 剣道 空手は 休みがちになった。

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