Mikioriginal

退屈に殺られるよりは 興奮に殺られたいんだ

ここで良かったね

2007年09月28日 00時26分05秒 | Weblog

昔、18歳の学生が、華厳の滝で自殺をしたという話を聞いたことがあります。

そのときに遺書として残したものが


『萬有の真相は唯一言にして 悉す。日く「不可解」。』


という文を含むもの。




これは当時、相当な話題になったらしいですね。



18歳の若き青年が書いたものとしては、確かに含蓄を含むもんです。
時は明治であるから、やっぱり現代の18歳とは頭の出来が違うのでしょう。




また、マラソンランナーであった円谷幸吉の

「父上様、母上様、三日とろろ美味しゆうございました。干し柿、餅も美味しゆうございました...」

という言葉で始まり、

「幸吉はもうすつかり疲れ切つてしまつて走れません。何卒お許し下さい。気が休まることもなく御苦労、御心配をお掛け致し申しわけありません。幸吉は父母上様の側で暮らしとうございました」

という言葉で結ばれる遺書も、聞いたことがある人は多いと思います。



この2つの文章は、死の前にある緊張感からなのか
非常に印象的なものになっています。


初めて耳にした時から、忘れることのできない二人なのです。





苦悩を味わった人間の言葉というのは、とにもかくにも印象的になるのでしょう。










広島カープの前田選手は、2000本安打を達成したときにこう言っていました。



「こんな選手を応援してくださって、ありがとうございます。」



多くの怪我をし、戦線離脱も経験した自分を自嘲しながらの言葉なのでしょうが、
やはりこれも印象的なものでした。






僕もやはり自分を振り返ると、くだらないものだなあ、と思えてきます。

もちろん、前田先生の人生とは測るレベルが大違いなのですが。





「こんな人間を相手にしてくださって、ありがとうございます。」





と、みんなに言わなければなりませんね。








そして、それを僕の遺言にしたいと思います。






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