当然ながら正月はない。朝一番7時にはお寺様の読経。
悲しみに浸る事は既にない。偶然妻の命日も一日。
息子、妻はお寺様に身を寄せている。
毎朝扉の向こうから手招きをする。既に私の道はない。
生は姪の面倒だけ。侘しい暮らし。
それでも元日は特別な思い。ご仏飯は深川めしが定番。
たまたま妻に砂のアサリが当たり不愉快な思いをさせた。
それ以来冷凍物を使う。これは砂が全くない。
今日だけは朝からの便座掃除は気が進まない。日常はある。
息子との約束、正月だけは叱らない、注意もしない。
最初の肺癌はしぶとい。特に心臓横の左が照射不足。
再発を疑う。結果はまだ先にしか分からない。
今年は姪を施設に託す事になるかもしれない。
私の命がある限り延ばしたい。でも悲しい事に姪の病は
自覚させない。ある意味幸せな事。
種を絶やす事の帳尻を私はしなければならない。でも悲しい。