どの業界にも隠語がある。ドラマで刑事をデカ、飲食店での太郎さん
花子さんはよく知られている。医者のキビシイは治る見込みがない。
奇跡的という言葉は初めて耳にする。自分の事ながら心臓が痙攣状態
には驚いた。吐出弁の逆流はなかった。僧帽弁の漏れは確かに多い。
外科手術うんぬんより命が持たないとの状態は素人にも理解できた。
自らもお付き合いを解消し生きてきた痕跡を処分した。処分は簡単。
ただ妻の物は進まなかった。玄関に救急車は辞退の断り書きを貼った。
緊急連絡先のみを記入。葬式も不要とも遺言。
残る財産があれば全額寄付、姪の最終の預かり先に連絡も段取り済み。
暮らしをおいしい物は口に、外食もしない、自分の調理した物だけに
努めた。今でもそれは続けている。何とか1日1食に戻したい。
これは姪の食事を出しているとなかなか困難。でも姪の食事が心の張り。
こちらの方が助けられている。今少しの時間が与えられた。次の癌迄
不注意の怪我がないよう努力。倒れたらジエンド。長い入院はない。