お知らせ
「慢性膵炎」や「橋本病」などの病気の話から、ウチら夫婦のおバカな出来事など、いろいろと綴ってます
病気の事に関しては専門家ではありませんし、フツーの膵炎患者さんとは若干違うところがありますので決して真似をしないようお願い致しますヾ(_ _*)
トロロ
忘れもしない、2004年の夏のある日。
背中と鳩尾辺りの痛み。おまけに下痢に貧血。よく聞く『体が鉛の様に重い』まさしくそれだった。
それが数日続いていて、もう1人で病院へ行く事もままならず、ダーリンの車でかかりつけの医院へ。
顔馴染みの看護師さんに一通り気になる症状を話すと、カルテに書き込み診察室へと消えていった。
看護師さん 「トロロさん、便取る事になるかもしれないけど…いい ?」
気付くと看護師さんが戻ってきていて私に話しかけていた。確か、そう言われたと思う。
検便なんて何度かやってる。
トロロ 「えぇ、大丈夫 …ですけど?」
看護師さんの話し方に、ちょっと不安を感じたが
『大丈夫。いつもの事じゃん ただ、病院でやるのは初めてだな~。出るかな~?』
などと考えながら、検便で呼ばれるであろうと思い、トイレ近くで待っていた。
ダーリンは車の中で仮眠を取っている。ウチは夜営業の飲食店。しかし朝から仕込みがある。
それなのに…申し訳ない思いでいっぱいだった。
いつもは状態が悪くても送ってもらったら一度帰ってもらってた。
今回は、どうしても待っていて欲しかった。ダーリンも待っていると言ってくれた。
すでに2人とも何かいつもとは違うモノを感じていたのかもしれない。
先生 「トロロさ~ん、はい、入って 」
トロロ 『あれ?検便は?後で、やるのかな?』
診察室へ入り、血圧など、一通りの診察を終えると診察台を指差す。
先生 「横になって。壁の方へ向いて、お尻をこちらへ突き出すようにして」
トロロ 『 へっ? …ちょっ、ちょっと
…も、もしかして、もしかして
便を取るって、もしかして…
私のこのプリチ~なお尻から直接…???
そ、そんなの聞いてな …い…
…いや、聞いた。確かに、看護師さん言ってた。
でも、だってぇ…いくらおばちゃんでも、それは 』
まさか嫌ですなんて言えない。一度了承したワケだし、調べてもらうのに文句なんて…
でも、勇気が、物凄い勇気が要った。だって、だって初めての経験だもん
先生 「すぐ終わらせるからねぇ はぁい、力抜いてぇ~」
トロロ 「……… ………イテッ!!!」
先生、どうやらその塊を出したようなんだけど、でも、でもね、
最初にも書いたけど、ずっと『下痢』してたのよ~私
先生 「はいっ、終わり ……あ、看護師さ~ん!ティッシュもっと持ってきて~」
そりゃ、そうよ。出口まで無理矢理引き出されている連れどもが、出るでしょ~
一生懸命締めて流出を食い止める …若干の、若干の流出だったようだった
『ひゃ~、どんな顔して、この後話を聞けばいいのよ~ 』
その時!奥の検査室から看護師さんの、とても驚いたような大きな声が…
看護師さん 「先生っ!!!トロロさんの、トロロさんの便から、血の塊がぁ~!!!」
おいっ !!!叫ぶなよぉ~!!!恥ずかしいだろうが!名前を言うな「便」と共に………
…えっ ?
今、今、何ておっしゃいました?看護師さん???
私の、私の聞き違い?
他の大勢の看護師さんたちまでもが、いや、先生も慌ててる…
「いえ、血の『塊』、『塊』なんです…」などという声が遠くで聞こえてる。
すぅ~~~っと血の気が引く。声や音が遠く~で聞こえる
よくTVドラマなどで聞くこの状態、これも初めての経験でした
この後、駐車場にいるダーリンを看護師さんが呼びに行き、
診察室へ入ってきたダーリンに背中をさすられながら、先生の話を聞く。
途中先生が電話をかける。終えると「○○○病院(近くの大きい)に検査を予約したので、すぐ行くように」と。
…実はこの後、この○○○病院で胃カメラ検査をするが異常なし。この時は結局原因不明で終わる。