Sujak do 〜SujaのDNA〜

興味深く感じたことや読んだ書籍について書いたりしていきます。天然石については、一休み。

森永卓郎さんに感動しました

2025-02-09 14:19:48 | Sujaが思う事、考える事。
こんにちは
Sujaです

2025年1月28日に森永卓郎さんが原発不明ガンの為亡くなりました
2023年12月にガン告知を受け
来年の桜は見られないと医者に宣告されながらも
桜も大好きなベイスターズの日本一も見届けて逝かれました

森永卓郎さんがガンを公表して以来
私の日々の暮らしの片隅で
常に存在を意識するようになりました

パートナーのマナくんが
ラジオで『垣花正あなたとハッピー』を聞いていて
垣花さんと森永卓郎さんの面白いやりとりを私に話しくれたのも意識する大きなキッカケです

「ガンだって言ってるけど元気な声だよね。余命宣告されてるらしいけど、克服するんじゃないの」
二人でそんな会話を何度かしたほど元気そうな声で話す森永卓郎さんに死ぬイメージを持っていませんでした

しかし今年に入ってから
腫瘍マーカーの数値がかなり上がったとラジオで言っていて
程なくして体調不良でスタジオ出演からリモートになり
1月28日のラジオ出演はキャンセルになり
そして
翌日のラジオで森永卓郎さんの死を知らされました。

「ダメかぁ」

非常に残念な思いで
その後の情報を新聞や垣花さんのラジオで聞いていました

そして昨日2月8日(土)
ニッポン放送ラジオで『ありがとう森永卓郎さん』を聞き
森永卓郎さんの人となりや生き様を知り
泣きました。

まさしく、感動の涙です。

森永卓郎さんの人生に於いて
クライマックスのところしか知りませんが
最期まで生き切った姿を知ることができて
とても有り難い気持ちになりました

彼と同じようには生き切りれないかもしれないけれど
死に向かって生きる様を見せてくれて
本当にありがとうと言いたいです

どれだけ生きられるかというよりも
どう生きていくか

教えてくれた森永卓郎さん
ありがとうございます
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『安心して絶望できる人生』~辛い時にはユーモア一滴~

2025-01-21 14:42:04 | 本を読む
こんにちは
Sujaです

時折、相談される内容が深まるなか
精神障害やひきこもりについて勉強しようと
いろんな書物を読み探していたとき

『安心して絶望できる人生』
という本と出会いました

なんてパンチの効いたタイトルなんだろうと思い
思わず手に取り読み始めたのです

著者の向谷地生良(むかいやちいくよし)氏は
北海道の浦河町というところに
『べてるの家』
という精神疾患を抱えた人たちが生活する活動拠点を創設した人で
ソーシャルワーカーとして浦河赤十字病院で働いていた人です

この『べてるの家』では
統合失調症などの精神疾患を抱えた人たちが
自身の悩みや病についてグループで研究するという
『当事者研究』が盛んに行われています

そもそもみんな誰しも
人生に悩みや苦労は常に付いて回るもので

そのうえ精神的な病を抱える中
どうやって人並みで当たり前の苦労を経験しながら
精神疾患と付き合っていくかということが
『べてるの家』ではテーマになっています

日々、ミーティングと研究で自分自身の悩みや病に理解を深めて受け入れながら
自身や周りとバランスよく付き合っていく日々を送っています

この『当事者研究』は

精神疾患を持つ当事者自身が研究者の目を持って
自分自身と社会に目を向け、暮らしやすい場を創っていくことが目標で
当事者が自ら病名を考え研究結果を発表していきます
例えば
小泉元総理大臣の幻聴に恋してしまった人が名づけた自己病名が
『統合失調症ドラマティックタイプ』

実にユニークです

そして
幻聴のことは『幻聴さん』と親しみを込めて呼んでいるそうで

意地悪な事を言う幻聴さんに対し
「丁寧な物言いで丁重にお引き取り頂きましょう」というアドバイス通りに
「幻聴さん、お願いします。今日は疲れているのでもう休ませてください。幻聴さんもお休みください」と伝えると
幻聴さんの頻度が減ったり、優しい幻聴さんになるそうです

この研究やミーティングを重ねるにつれ、当事者にも少しずつ変化が生じ
「自分の行き詰まりに手ごたえを感じる」
「この困り方は良いセンいってるね」
「自分の悩みや不安に誇りを感じる」
「諦め方が上手くなってきた」
「悩みの多さに自信が出て来た」
「病気のスジが良いね」
「最近、落ち方がうまいね」
などと自他ともにそんな感想が出てくるユニークさには魅力に感じます

『悩み事』を『テーマ』に置き換え

「悩みを抱えているのではなく『テーマ』を与えられている」
という発想の転換によって
問題は解決しなくても、自己が損なわれない感覚を覚え
思いつめることなく『行き詰まり』に自信を持つようになるのです

実際に当事者研究をした人の感想が印象的でした

『自己肯定の感覚をつかんだとき、初めて「自分の荷物は自分のものだ」と気付いた。自分が自分の面倒を見て、自分が自分を助けはじめた時、初めて自己否定からくる問題行動で人間関係を壊すというサイクルから少しずつ抜け出しはじめたように思う』

「三度の飯よりミーティング」を合言葉に、何かが生じる度にみんなで話し合う事を大事にしているそうです

所々にユーモアセンスをちりばめる手法はとても魅力的ですね
『苦しいのに笑える』
『絶望してるけど安心』
『泣きながら笑ってる』
そんな印象をうけました

辛い状況下でもユニークさを一滴落とすことで
心や思考が弛緩する効果があり
困難を受け入れるスペースがちょっとだけ出来るような気がします
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2025年がスタートしましたね

2025-01-01 14:01:13 | Sujaが思う事、考える事。
こんにちわ
Sujaです

2025年になりましたね

昭和が続いていれば
昭和100年

ラジオ開局100年

戦後80年

日航機123便が墜落して40年

阪神淡路大震災から30年

様々な出来事が節目を迎えるようです

私自身も節目の年を迎えそうです

そして

能登半島の地震から1年

まだ復旧、復興とは言えない状況の場所が多い中で

新年を迎えることに
ただただ平穏にと願うばかりです

2025年も
相変わらず世の中の出来事に考えさせられる年になりそうですが

逆に
生きているからこそ考えなければいけないと思います

今年も
たくさん考えよう


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経験がないから知りたい戦争の時代〜三浦綾子著『銃口』〜

2024-08-11 12:27:00 | 本を読む
こんにちは
Sujaです

もうすぐ終戦から79年になりますね。

私を含め大半の人たちが
戦時中の経験が無いことと思います。

近頃の私は
経験が無いからこそ知りたいと強く思い

小説を読む時も
昭和初期や戦前戦後の時代背景の小説を好んで読んでいます。

その中でも
三浦綾子著『銃口』は心に刻まれる作品です。


舞台は北海道の旭川。

昭和初期から終戦後まで主人公の男性が
この時代に翻弄されながらも
愛と慈しみを育んで生きようとします。

上下巻の文庫本で

上巻では主人公の幼少期から青年になり
教師という職業に就いて
やさしく明るい先生として理想の教師に邁進する日々をおくります。

読んでいても和やかな気持ちになり
純粋で素直な主人公に好感を抱きながら読み進めることができました。

しかし
上巻の終わりに差し掛かるころ

身に覚えもない事で警察に連れて行かれてしまい下巻へと続いていくのです。

下巻では
当時の時代ならではの理不尽さと不条理な現実に晒された
主人公の苦悩が描かれています。

その中で
『綴り方教育連盟事件』という事件を知りました。

調べると1940年から41年にかけて実際い起きた思想弾圧事件だということです。

この事件は
教師らが生徒に日常生活のありのままを綴り方(作文)で表現させる教育が
治安維持法違反になるとして
北海道で大勢の教師が逮捕されたそうです。

自由に表現するということが
資本主義の矛盾を自覚させ
階級意識を植え付け
共産主義教育をしようとしたとされたそうです。

これにはかなり衝撃をうけました。

日常の生活を自由に描くよりも
国家や天皇への思いを綴らせる教育を良しとしていた時代だったとは。

主人公は
この事件に関わってもいないのに
不幸にも逮捕され
取り調べや訊問を受け
半年以上留置されます。

読んでいても非常に辛く
読むスピードが一気にスローになってしまいました。

留置から解放されたとて
なかなか穏やかな日々には戻れません。

今度は
彼のもとに召集令状が届き
結婚を直前にして
主人公は満洲へ行くことになります。

ここから先を読み進めていくうちに
私はなんとなく
トルストイを読んでいるような錯覚に陥りました。

または聖書のたとえ話を読んでいるような気分になったのです。

著者自身クリスチャンだそうで
主人公の婚約者もキリスト教徒だったり
主人公自身が言動を振り返り
内省する様子などもあり
悟りや気づきを所々に織り交ぜたストーリーでした。

兵隊となった主人公は
非常に善良な上司たちに恵まれ
互いに尊敬と思いやりとで平和な人間関係を築いていくのです。

終戦となり
主人公は信頼する上司と共に
満洲から日本へと帰ろうとするのですが
困難な場面では幾度となく救いの手に助けられ
命からがら生還します。

終盤は「良かった良かった」と思いながら読み進めることができ
戦争を題材にした作品の中では
いずれまた読み返したい大切な作品になりました。
当時を知るには非常に参考になり
なにより美しいと感じた作品でした。
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マコンデからの思し召し〜マコンデに癒されたい〜

2024-07-27 14:25:00 | Sujaが思う事、考える事。
こんにちは
Sujaです

箱根から帰って来て
溜まった新聞を読んでいたら
見覚えのある写真が目に飛び込んできました


アフリカのタンザニア南部から
モザンビーク北部に住む部族が
古くから作り続けているという
木彫り『マコンデ』

懐かしい…

もう20年以上前に
友人と伊勢に旅行した時のこと

ホテルのフロントに様々な観光の割引券が配置されていて
その中になにやら魅力的な一枚が目を惹きました

それが
マコンデの彫刻の写真を使った
マコンデ美術館の割引券だったのです

マコンデの写真に一目ぼれした私は
この彫刻たちが展示されている
『マコンデ美術館』に行きたい!と
友人に懇願したのですが
友人はこういう彫刻が怖くて苦手だと
一蹴され
頑なに拒まれ
泣く泣くあきらめたのでした

私は何をかくそうこういった民族の彫刻や絵など大好きで
部屋に何種類か置いてあり
常に癒されているのです




あれから月日が目まぐるしく過ぎ去り

一目惚れしたマコンデの残像も
頭の中の小さい隙間に仕舞われ

部屋にある人形や絵で
満足気分でいたところに

いきなり
マコンデ美術館の記事を見せられるとは・・・
初代館長は亡くなられ、現在は御子息が二代目館長になられたのですね

これはマコンデからの
思し召しに違いありません!

とはいえ

はい直ぐに行きましょう
というのは難しいので

取り敢えず
準備します
気長に準備します

せっかく頭の中の小さい隙間から引き出されたのだから
必ず行きます
そうね・・・来年かなぁ・・・・
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