こんにちは
sujaです
オウム真理教に関する本を読む機会が多々あり
所謂、【オウム事件】
について関心を寄せているのですが
サリン事件で麻原彰晃こと松本智津夫元死刑囚が逮捕された後
マスコミの標的となったのが
松本智津夫の三女
ホーリーネーム【アーチャリー】こと
松本麗華でした
当時まだ11歳だった彼女が
麻原の後継者になるのではないかと言われて話題になっていましたね
そんな彼女が20年後の2015年3月に
自身や家族、教団について書いた本を
発行しています
彼女は31歳になっていました
松本麗華(まつもとりか)著書
『止まった時計』
【麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記】
というサブタイトルからして
地下鉄サリン事件や
坂本弁護士一家殺害事件など
オウム真理教が犯した数々の事件に関して
どんなことが述べられているのか
非常に興味深く
図書館で借りた書籍をひらいて読み始めました
ところが、読み進めるうちに
私が思っていたものとは全く違いました
これは単なる自分史にすぎず
オウム真理教が起こした事件に触れる一節を読むたび
不快な想いがこみ上げてくるのです
著者の父である麻原彰晃こと松本智津夫が逮捕されて以降
11歳だった彼女が
世間からの冷たい視線に傷つき、怯え
それでも普通の人のような人生を求めて
生きてきた20年間・・・
おおかたそんな内容でした
この本を書いた当時はまだ
松本智津夫元死刑囚は死刑執行されておらず
著者は、父・松本智津夫の無実を信じているようでした
父である松本智津夫の無実を信じるのは自由ですが
坂本弁護士一家の事件
松本サリン事件
そして
地下鉄サリン事件など様々な事件に
オウム真理教が関与していたことを認識しながらも
どれも人ごとのように述べられ、不快に思いました
『1995年3月20日、東京都の営団地下鉄(現在の東京メトロ)で地下鉄サリン事件が起きました。死者13人、負傷者6000人以上という大惨事でした。』
こんな一節で完結するような事ではありません
当時の著者は幼く
何事か分からないと言うのは理解できます
しかし
これを書いているのは31歳の成人です
大人になった彼女が
オウム真理教が関わった事件についてどう感じているのか述べることは
避けては通れないのではないでしょうか?
そして、不思議なのは
著者は16歳からは教団との関わりは無く
アレフにも入信していない
と書いているにもかかわらず
彼女の母や
当時アレフに身を置いていた上祐氏が
アーチャリーの名前を利用して
アレフの信者を動かしていると書いているのに疑問を持ちました
アレフはオウム真理教を改称した教団名であるので
アレフに入信していないのならば
彼女はもはやアーチャリーではないのではないか?
なぜ、その後もアーチャリーというホーリーネームを捨てずにいるのか?
これではアーチャリーこと松本麗華氏が
裏でアレフを操っていると言われても仕方ないことではないのか?
そして精神が不安定になるたび
『死にたい』と思い
時には
大量の風邪薬を服用したり
リストカットしたりと
自殺未遂を繰り返し
『死にたい』けど『生きたい』
そんな心の弱さをみせますが
オウム真理教という宗教に属し
11歳という幼さで
教団では上位の正大師という地位に立ち
後継者とまで言われていた人物の
修行とはどんなものだったのかと
首を捻るばかりです
教義とはどんなもので
何を悟り得ていたのか・・・
麻原彰晃こと松本智津夫の子であるが故の因果応報
輪廻転生を信じるオウム真理教なら
今生の苦労は前世からきているとは考えないのか・・・
父の逮捕後
まだオウム真理教として活動していた時
アーチャリーこと松本麗華氏中心に行われたセミナーでは
非常に厳しい修行を信者たちに強いたようですが
その結果
けが人や意識不明、精神的ショックのため心的障害になったりして
酷い状況になったようです
これに対しても彼女は
『罪悪感』という表現にとどまっています
なぜ
謝罪する気持ちが生まれないのか
不思議でなりません
この本を読む限り
松本麗華(アーチャリー)の宗教観も哲学もなく
ただのひとりの人間である
松本麗華氏の歴史を書いた本にすぎません
一社会人として
心理カウンセラーというラベルを自身に貼り付けるのなら
かつてオウム真理教に属していた者としての気持ちを
述べなければ話になりません