29年経って現状はどれだけ改善されているのでしょうか?
あの時
神戸では同時多発で火災が発生しており
特にメディアで取り上げられたのは長田区の火災だったと記憶しています
現場取材しているレポーターが
傍で炎を上げている様子をプロレスの実況中継さながらに説明している様子をテレビで観ていて
「消火を手伝ってくれればいいのに」
という思いが過った記憶があります
報道する側の仕事を律儀に全うしているのだから
責任を以て遂行されたことは正しいのだと思います
けれど、その炎が私の家を勢いよく呑み込もうとしているとしたらと想像すると
苦い気持ちになったのを覚えています
私の人生の中で
阪神・淡路大震災が初めての甚大な災害として受け止めています
それ以降
東日本大震災や熊本地震、新潟中越地震など
毎年のようにあらゆるところで災害が起きています
災害が起きるたびに主な課題が浮き彫りになりますが
その災害ごとに抱える問題は違うはずです
その土地ならではの特徴が違うからです
阪神・淡路大震災では
とにかく火災を消火するという作業が課題でした
同時多発でいろんな場所で火災が生じ
消火活動する人でも足りなかったそうです
また、ケガを負った患者を診る優先順位を色分けしたトリアージがまだ医療現場では浸透しておらず
もしこの時トリアージを実施できていれば
500人の命は救えた可能性があると言われています
この重要性が指摘され翌年1996年にトリアージタッグの標準が公表されたそうです
東日本大震災では津波の被害とそして原発事故です
過去に津波の経験があった人でも想定外だったそうです
津波の恐ろしさを改めて世界が肝に銘じたのではないでしょうか
原発の問題は
今なお解決すらしておらず
処理水を海に流すアイデアしか持たない電力会社と政府には憤るし
何ならその処理水を浴槽に溜めて浸かってみなさいと思います
そして今年の元日に起きた能登半島地震は
広範囲の火災
津波
家屋倒壊
志賀原発
そして道路寸断で物資が届けられない問題が起きました
これまでの震災で起きた課題にまた一つプラスされたのです
岸田総理は1月2日に対策本部会議開催し「熊本地震の時と同様の取り組みとなります」
と発言していますが
熊本地震の時とは状況が違うのは明らかなのに
何をマニュアル通りしてるから大丈夫みたいな呑気な事を言っているのかと感じました
そんなことだから何もかも初動が遅く
全てが後手後手になり2週間もたってからのこのこ視察にやって来て
「何か困ったことはありませんか?」
と聞くとは…
何もかも困っているんだ!
「お気持ちをしっかりと持って」
と被災者の方に言う前に
総理がしっかりと国のリーダーとして被災者の気持ちに寄り添い、重く不安な気持ちを払ってくれなければ困るじゃないですか
「聞く耳を持つ」総理なんでしょう?
だったらしっかりと聞いてくださいよ
裏金問題に気を取られて自分の事ばかり考えてないでさ
阪神・淡路大震災から29年経っても
政治家のする事はあまり変わらない
当時も被災した人たちが
周りの人を案じながら助け合いながらがむしゃらに生き抜いてきたのです