こんにちは
Sujaです
先週
図書館のDVDコーナーで
たまたま見つけた映画作品を借りました
タイトルは
『遺体~明日への十日間~』
東日本大震災で未曾有の災害にあった
岩手県釜石市が舞台となっています
廃校になった小学校の体育館に
次々と運ばれてくるご遺体
ご遺体の扱いやご遺族の接し方もままならない市の職員たちに
元葬儀社社員だった主人公(西田敏行)が
率先してボランティアとして働くストーリーです
この映画を観て
はたと気付きました
災害時の避難所などでは
役所の職員が
管理やまとめ役として配置されるのですが
ご遺体の安置所においても職員の人たちが配置される…
人の死に直面することなどあまりない役所の人間が
想像を絶するご遺体の姿に
どうすればいいのか茫然とするのは
当然のことだなと理解しました
人としての尊厳を重んじていても
状況に圧倒されて何も出来なくなることも理解できました
主人公は
ご遺体に話しかけ
濡れた毛布を取り換え
死後硬直した筋肉をほぐしながら姿勢を正して差し上げます
この映画は
石井光太さんというジャーナリストが書いた
『遺体~震災、津波の果てに~』
を元に制作されたものです
映画の中で
所々、リアル感があり
心打たれるセリフがあるのですが
書籍を読むと
実際に語られた言葉だと知り
本当に胸の詰まる想いになりました
テレビでの報道や新聞などで状況を知っていても
想いは共有できないのだと
今更ながらですが、理解しました
あの状況を経験した人の気持ちを
そう簡単にわかることなど出来ないのです
ただただ想像し
察することしか出来ません
東日本大震災から今日で11年になりますが
あの未曾有の災害を経験した人たちは
大変な事がいくつも有りながら
へこたれず
負けずに
前を向いて生きている
その人たちの姿から
私たちは
生きる勇気を与えられていると感じます
3月11日が来るたび
震災の犠牲になって亡くなってしまった方々へ祈りを捧げると共に
【いのち】を考え
【自然】を考え
【周りの人】の事を考える日になっています